ある雨の日の出来事
突然降り出した激しい雨。
傘を持っていません。
さあどうしましましょう。
とりあえず・・・
雨やどりできる場所で雨が止むのを待ちます。
すると・・・
そこへ見知らぬ人が突然、傘を差し出しました。
「どうぞ良かったらこの傘使ってください。
僕は大丈夫! 傘はいらないから・・・」
傘を手渡すと、その人は雨の中に飛び出して行きました。
*イラストはお借りしました。
・・・というのは、韓国ドラマのよくあるシーン。
さだまさしさんの歌『雨やどり』では、
雨やどりしていた青年にスヌーピーハンケチを貸してあげた女性。
二人は奇跡的な再開を果たします。
親に彼を紹介した日、結婚を承諾されると、
彼女はその場で失神。
気が付けば彼の胸に雨やどり。
いずれも、”ドキッ”とする雨やどりです。
ロマンスの始まりです。
雨の日は、思いがけないハプニングが起きそうです。
次のお話も、雨の日に起こったエピソードです。
これもまた、ほっこりするお話です。
ある雨に日、年配のご婦人がひとり、
デパートの店内に入ってきました。
何人かの店員は彼女に気づいたのですが、
何も買いそうにないので、誰も声をかけませんでした。
しかし、若い定員が、
「何かご用がありましたら、ご遠慮なくお申し付けください」
と、丁寧に話しかけました。
すると彼女は・・・
「いいえ、ただ雨が止むのを待っているのです」
と答えると、その店員は椅子を持ち出して、
彼女を座らせました。
しばらくして、雨が止むと店員は、
彼女を出口までエスコートしました。
別れ際に、店員は彼女から名刺を求められました。
それから数か月後・・・
そのデパートに大量の高級家具の注文が入りました。
その担当にあの店員を指名してきたのです。
家具の発注者は・・・
雨の日のご婦人、その町の大富豪でした。
あの日の店員の礼儀正しい親切心に感動したのです。
店員の小さな思いやりが、
大きな利益を彼とデパートにもたらしたのです。
雨の日に起こったエピソードですが、
心は晴れ晴れです。
ちょっとした気遣いや思いやりが・・・
相手の為にしてあげたことが・・・
人の心を大きく動かすというお話です。
奇跡が起こりそうです。
このお話の中に出てくるご婦人は、
アメリカの実業家で ”鉄骨王” と呼ばれた、
アンドリュー・カーネギー(1835年~1919年)のお母さんです。
一介の労働者から”鉄骨王” と呼ばれるまでに成功した、
カーネギーの人生成功の秘訣が気になります。
☂『最大の奉仕や献身を行う人には、
最大のチャンスが訪れる。
見返りや報酬を期待せずに、
喜んで自分から進んで、
与えられる以上の奉仕を行うことだ』
☂『人は受けるより与えることの方が
もっと幸せなのである』
☂『他人を豊かにできなければ、
あなたも豊かにはなれない』
☂『笑い声のないところに成功はない』
☂『財産よりも、もっと尊いのは「明るい性格」だ。
人間の心も体と同じだ。
日陰にいるのではなく、
日光の照る場所に移るべきだ。
困ったことがあっても、
笑いで吹っとばしてしまおう。
さあ、日の当たる場所に出ようではないか!』
雨の日は、思いがけない奇跡が起こりそうです。
そう思っている人には、本当に起こるかもしれませんね。
<インドネシアの写真家Penkdix Palme氏が撮影した 貴重な雨やどりするカエルの写真>