天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

人生で一番大切なもの~稲盛和夫~


経営の神様と言われた稲盛和夫さんが、
8月24日、老衰で90歳の生涯を閉じました。


京セラ・KDDI創業、日本航空再建
立派な経営者として、
日本の産業界に大きな足跡を残しました。



たくさんの役職や顔を持っていました。
「ワシントン・カーネギー協会」の名誉理事。
政界でも存在感を示し、著書も多数です。



髪を剃って仏教にも得度し、
「世のため人のために尽くすことが、人間として大切だ」
「忘己利他」
という生き方をベースにもって、
企業家の育成や啓蒙、慈善活動にも貢献しました。




『致知』(致知出版社)
彼は、次のような手記を書いています。

「私はたまたま、お世話に来たけれども、

皆さんが目覚めて立ち上がり、

自分たちで会社を立て直そうとしなければ

誰もできませんよ」と、

JAL再建の主役は自分自身であると言う

当事者意識を植え付けていきました。

                                                    会議の場も真剣勝負

私は資料の中身はもちろんのこと、

その人間の心意気もよく見ていました。

気迫や情熱のない者に対しては、

最初の数分で

「もう帰りなさい。君の話には魂がこもっていない。

私と刺し違えるつもりで来なさい」

と突き返すことのありました。

                                                                やっぱり、人生で一番大事なものと言うのは、

一つは、どんな環境であろうとも、

まじめに一生懸命に生きること。

                                                       一つだけ自分を誉めるとすれば、

どんな逆境であろうと不平不満を言わず

慢心をせず、今、目の前に与えられた仕事、

それが些細な仕事であっても、

全身全霊を打ち込んで、

真剣に一生懸命に努力を続けたことです。

                                                                全生命を懸ける努力、

世界中の誰にも負けない努力をしていれば

必ず時間と共に大発展を遂げていくものと信じて疑いません。

                                                       それともう一つは、

人間は常に「自分が良くなりたい」という思いを

本能として持っていますけれども、

やはり利他の心、

皆を幸せにしてあげたいということを

強く自分に意識して、

それを心の中に描いて生きていくことです。

                                                    いくら知恵を駆使し、策を弄しても、

自分だけよければといいという

低次元の思いがベースにあるのなら、

神様の助けはおろか、周囲の協力も得られず、

様々な障害に遭遇し、挫折してしまうでしょう。

                                                   「他に善かれかし」と願う、

邪心のない美しい思いにこそ、

周囲はもとより神様も味方し、

成功へと導かれるのです。


参考抜粋:『生き方の教科書』(致知出版社)