天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

盲導犬サーブの勇気ある行動


孫達と電車に乗っていると、
盲導犬と一緒に男性が乗ってきました。
そして私たちの近くの席に座りました。


「アッ! ワンちゃんだ!」
4歳の孫が、その様子身を乗り出して見ていました。


盲導犬はいろんな訓練をしていると聞いていますが、
孫の声や仕草で驚いたりしないかと心配しました。


しかし、盲導犬は、男性の足元におとなしく座って、
頭と身体を下げ低姿勢で身動きもしません。



娘達が小さかった時、
『がんばれ ! 盲導犬サーブ』という本がありかした。




当時は、「名犬ラッシー」「ハチ公」など、
ワンコちゃんと人間の心温まるお話は知っていました。


しかし、盲導犬と一緒に電車に乗るとか、町を歩く様子は
あまり見かけない珍しい光景でした。
「こんな立派なワンちゃんがいるんだ~~」

と驚いたものでした。



<左前脚を失った盲導犬サーブ:中部盲導犬協会>


1982年、岐阜県郡上市、                                     国道156号の雪道で事故が起こりました。

                                                       雪道を歩いていた、

盲導犬サーブ(雌、シェパード)と                                飼い主の亀山道夫さん

突然、雪でスリップして暴走するトラックが

突っ込んできました。

                                                   サーブは亀山さんを車と反対方向に引っ張り、

亀山さんを庇ってトラックに飛び込んだのです。

                                                      サーブは8メートル以上飛ばされ、

左前脚を失う大けがをしたのです。

亀山さんは、ほぼ軽症でした。


この盲導犬サーブの勇敢な行動がきっかけとなって
「盲導犬は視覚障害者の身体の一部」であり、
盲導犬にも自賠責保険が支払われるように

法律が改正されました。




児童書『がんばれ!盲導犬サーブ』(手島悠介著)は
ロングセラーを記録。
アメリカ・テキサス州から「テキサス名誉州犬」の称号を受け、
中曽根康弘首相からは功労賞を受賞



サーブを讃え、交通安全の願いも込めて、
1986年ブロンズ像が名古屋駅前に設置
1988年6月13日、老衰のため11歳で永眠。


「あんなに立派な盲導犬と出会えたことは本当に幸せでした」
と亀山さん。


盲導犬サーブの勇気ある行動が、
世論の盲導犬に対する意識も変わり、
また目の不自由な方のその後の世界を大きく変えたのです。