天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

引き裂かれた悲運の愛~映画『ひまわり』~


ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」と、
映画「ひまわり」は、ウクライナを舞台に描かれました。


これらは、
今、戦場と化したウクライナの現実とダブって
心がずっしり重くなります。


今のウクライナの悲惨な状況は、
映画のワンシーンではないかと
錯覚してしまうほどです。


平和を叫びながら、
まさかこんな戦争が勃発するなんて
誰も考えなかったでしょう。


ポーランド、ハンガリーなど隣国に
避難して行くたくさんの人々や、
引き裂かれて戦場に残した夫や息子、身内を案じる人たち、
そして、避難できずにウクライナに留まっている人達からは
「過酷」「憔悴」「悲憤」「恐怖」「絶望」「不安」「涙」
しか見えません。


今、ウクライナに起こっていることは
小説や映画の架空の話ではなく、
恐ろしい信じがたい現実なのです。


<ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」>


原作者は、ウクライナ南部出身の

ユダヤ人作家ショレム・アレイヘム。

舞台は20世紀初めの帝政ロシア下にあった

ウクライナの小さな村。

ユダヤ人の牛乳屋テヴィエと妻、5人の娘たち家族が主人公。


ウクライナに暮らすテヴィエたちユダヤ人は、

ロシア人から迫害を受けながらも、

信仰を心のよりどころに穏やかに

平凡な生活していました。

しかし、ロシア当局より生まれ育った地から

退去命令を受けます。

それに抵抗することは死につながるのです。


一家は仲間たちとの別れを惜しみ、

わずかな荷物を荷車に積んで

ウクライナから米国に移住して行きます。


ラストシーンでは、過酷な運命にも負けず、

新天地に向けて踏み出す力強さを感じます。

<映画『ひまわり』>


日本で1970年に公開された、映画『ひまわり』

ウクライナを舞台にした映画です。


主演はソフィア・ローレンと

マルチェロ・マストロヤンニ。

第2次世界大戦で行方不明となった夫の

生存を信じるイタリア人の妻が、

夫を捜して激戦の地ウクライナを訪れます。

やっと捜し出した夫には、

ウクライナの女性と子供がいました。


第二次世界大戦時に、

引き裂かれた夫婦の悲運の愛を描いた名作です。


広大な美しいひまわり畑のシーンは

ウクライナで撮影されたそうです。

ウクライナの国花ひまわりの畑が

地平線までいっぱいに広がるラストシーンが

印象的です。↓↓

映画の中で地元の女性が美しいひまわり畑を

前に語る言葉が衝撃的です。

「このひまわり畑の下には

多くの兵士や捕虜たちの死体が埋まっているの」


また、妻を捜してやってきた夫が、

やっと再会した妻に語った言葉は、

「戦争はひどいものだ・・・。残酷だ・・・」


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参考抜粋:
・日刊スポーツ