天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

子を失ったら胸に埋める

「子を失ったら胸に埋める」
韓国で使う言葉だそうです。
ある日突然、

自分の命よりも大切な愛する子供を失ってしまったら
親としてそれ以上の苦痛はないでしょう。


尊敬する韓鶴子女史は、
13人の子供の内4人を事故や病気で失いました


一番最初の悲しみは、次男の文興進君を、
アメリカにて交通事故で失ったことです。
17歳でした。1984年(旧暦の1月2日)の事です。


その時の韓鶴子女史の様子を夫の文鮮明師が、
ご自分の自叙伝に次のように書いています。
 

興進は年を超えた1984年1月2日(旧暦)の早朝、

天の国へと旅立ちました。

ちょうど1月前に17歳の誕生日を

迎えたばかりでした。

育てた子供を先に送り出す妻の悲しみは

筆舌に尽くしがたいものでしたが、

声を出して泣くどころか

涙さえ流すことができませんでした。


私たちは霊魂の世界を知っています。

人の霊魂は命を失ったからといって

埃(ほこり)のように消えてしまうのではなく、

霊魂の世界に行きます。

しかし、愛する子供と、もはやこの世で会うことも、

触れることもできないということは、

親として耐え難い苦痛です。

思いどおりに泣くこともできなかった妻は、

興進を乗せた霊柩車を何度も撫でていました。


この様な大きな苦労を経験するたびに、

心に衝撃を受けたはずですが、

妻は良く乗り越えてくれました。 

いくら困難で大変な状況の中でも、

妻は穏やかな笑顔を忘れずに、

人生の峠を越えてきました。


信徒たちが子供の問題で相談に来ると、

妻は笑顔で答えます。

「待ってあげましょう。

子供が道に迷うのは一時のことで、

いつかは、過ぎ去ります。

子供たちが何をしても、

絶えず抱き締めるような気持ちで、

愛してあげながら、あとは待ちましょう。

子供たちは必ず両親の愛の懐に戻ってきます」


私は生涯、妻に大声を出したことがありません。

私の性格がもともとそうだったからではなく、

妻が大声を出させるようなことを

したことがないからです。


抜粋:文鮮明自叙伝『平和を愛する世界人として』211~212頁



きょう、2022年2月1日は旧暦の元旦。
旧暦を使っている、韓国、中国、東南アジアの国々は
旧正月ですね。
明日は、文興進君の39回目のお命日です。