天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

”おとり”になって子供を守る

野生動物や野鳥の母親は
外敵から子供を守るために意外な行動をとるそうです。


千日回峰行という一日48キロの道のりを
1,000日間歩く過酷な行を満行された
塩沼亮潤大阿闍梨の著書『人生の歩き方』
この様な事が描かれていました。


毎年、入梅前になると、

子育てをしている山鳥が、

私の歩く道の真ん中で、

まだ飛べないひな鳥を抱えて寝ています。

私の姿を見るとびっくりして、                                       四方八方に逃げます。

                                                                 しかし、母鳥は私の進む道をたどり、

十メートル歩いて立ち止まり、

振り向いて、私が追いつくと、

また十メートルほど歩くという

動作を繰り返します。

                                                                  そして、しばらくすると飛び立って、ひな鳥たちのほうに帰って行きます。


自分が ”おとり” になって子供たちを守っているのです。

母鳥は、ひな鳥や卵を守るために命がけで「おとり」になったのですね。


母鳥の過酷なシーンではありますが、
子を守る美しい場面でもあります。


そのような勇気ある感動的な場面はたくさんあります。


チドリなどの鳥は、
天敵が卵や雛のいる巣に近づくと、
母鳥は翼をばたつかせ、あたかも傷ついて飛べないふりをして、
天敵の目の前で”おとり”になって遠くへ誘導する。
”偽傷行動” を行うそうです。


命がけの迫真の演技です! 


<シロチドリの偽傷行動:おかりしました>


アフリカの大草原では・・・
様々な動物が群れを成し境界線なく生活しています。


動物たちの子育ては、ほとんど母親が中心。

チーターは母親単独で子育てをするそうです。
つまり、母子家庭


そんなチーターの母親も、
子供を狙って襲いかかってくるライオンの目の前に進み出て
自ら「おとり」になって子供を守るそうです。


母親の様子を詳しく観察してみると・・・


おとりになった母親は、
決して相手を威嚇したり牙をむき出したりはしないのです。


もし、過激な行動に出たら自分が襲われ、
子供をさらに危険にさらすことになるから・・・。


だから、母親は我が身を獲物としてさらし
知恵を使って方向転換しライオンを誘導して、
子供達から遠ざけるのです。


『どうぶつ奇想天外』の動画から知恵ある母親の行動を確認してみましょう。


<『どうぶつ奇想天外』:お借りしました>


子を守るために命懸けの行動を取る母性愛や母性的行動は、
本能による反射的な行動。


それは私達人間にも共通している本能です。


果たして、私達人間はどうでしょう。
子供達の人権や環境は守られているのでしょうか。
このような生き物たちに劣るものとなってはなりませんよね。



参考:
・『どうぶつ奇想天外』より
・塩沼亮潤大阿闍梨の著書『人生の歩き方』