天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

超一流を生み出すユダヤ人の「家庭教育」とは?

前回に続き、ユダヤ人の家庭教育についてのお話になります。


前回は・・・
ユダヤ人がずば抜けて優秀な人材を排出し続けている理由が
「家庭教育」にあったとう内容でした。


「なんのために勉強するの?」
こんな質問をされたらどのように答えますか?


ちなみに、孫たちが通う教会学校では、
「世の中や世界の人を幸せにするため、
お役に立つ人になるため」

と言っていました。


私が子育てをしている時代では
「あの有名学校に入学するため、立派な会社に就職するため」
それが勉強する目的だったような気がします。
そういうモチベーションも間違ってはいませんが・・・


受験勉強で苦労しないように、先ずは私立へ・・・
出来たらエスカレーター校に乗せよう・・・
そんなことを考える親もいた時代です。


当時「お入学」と言うNHKテレビ小説がありました。
幼稚園や小学校受験のための塾に親子で通う受験戦争です。


ユダヤ人の親は・・・
「なんのために勉強するの?」こんな質問に対し、
子供たちにこう答えるそうです。

「世の中をよくするために勉強するのだ」


子どもに学ぶことの目的を教え、
高い志を持たせる
のです。


歴史の中で、迫害の中を生き抜いてきたユダヤ人が、
何よりも大切にしてきたのは、
子どもの持つ特性を最大限引き出し、
得意分野で卓越した人材を育てる
ことでした。


子供が熱中できることを見つけ、
生涯をかけて追求していけば、
どんな道を目指そうとも、
成功する確率が高まることを知っていました。


ユダヤ人の親は次の五つを子どもに伝えると言います。
1)個性を大切にすること
2)得意分野で優越すること
3)全人格を向上させること
4)想像力(創造力)を養うこと
5)生涯を通じて学ぶこと


「相対性理論」を発見した、
ユダヤ人のアルベルト・アインシュタイン
他の科学者達がとらわれていた「常識」を打ち破り、
「究極の発想の転換」によってこの理論を発見したそうです。


スティーブン・スピルバーグ監督は、
子どものころ識字障害を抱えて勉強は苦手
8ミリカメラに熱中していたそうです。
こんなスティーブン少年を母親が叱ることはせず
息子の映像作りへの情熱を認め、
温かく見守り続けた
そうです。


ユダヤ人の家庭教育の特徴は・・・
🌸子どもの個性(特性)を見出し、探究心を養う。
子どもの得意や興味を見つけたら、
関心を持っている分野について家族で討論し、
さらに好奇心を刺激する環境を作り、
金銭的にも精神的にも全力でサポートし、
情熱を高める努力をしているのです。


「勉強しなさい!」「宿題やりなさい!」
親から言われて仕方なく勉強するのと、
自分がやりたいこと、知りたいことを追求するために
勉強に取り組むのでは、成果がまるで違います。


天才を生み出すユダヤ人は、
子供に何かを「強制する」のでなく、
子どもの情熱を「引き出す」ことに努力します。


🌸得意分野で優越する。
「得意なことは積極的にみんなに見せなさい」
子どもに言うそうです。


子どもが自分の優れている部分を自覚するには、
他人から評価されるのが一番です。
いくら優れた面があっても、
それを人前で見せる機会がないと、
周りからほめられ、認められることもありません。


得意なことは人前で披露する。
その経験が子どもの自信を大きくするのです。


近年アメリカで「Strength-based parenting」と呼ばれ、
子どもの「強み」に焦点を当てた子育てが注目されています。


強みを伸ばすと弱みは目立たなくなる
「強み」に着目する子育てアプローチは、
子どものレジリエンス(折れない心)
楽観性(何とかなると思える心)を養い、
自己肯定感を高める効果があるそうです。


強みを伸ばす子育てを実践すると、
子どもは自分らしく自己実現を追求できるようになります。
自らの人生を切り拓こうとするたくましさ(自立心)が生まれてくるそうです。


🌸ユダヤ人で特徴的は「なぜ?」「どうして?」
子供の素朴な疑問・質問を放っておかないそうです。


学校から帰ってきた子どもにユダヤ人の親は
「今日は何を勉強したの?」ではなく
「今日は何を質問したの?」と尋ねるそうです。


これは学校で先生の話をただ聞いていればよいのでなく、
自ら疑問を抱き、探求していく能動的な態度を養うためです。


「ねえ~~どうして?」
「なんで~~?」

幼子に質問攻めにあい、
答えるまで付きまとわれた経験があると思います。


そんな時・・・
「今、忙しから後でね」なんて言ってしまいがち。


こんな時は、質問の答えを教えるのではなく
「あなたはどう思う?」と、
逆に質問してみるのもいいかもしれません。


答えを簡単に教えないで、
子供自身で考えさせる、調べさせる。


トヨタ自動車の張富士夫さん
「『なぜ?』を5回繰り返せ!」と、手記に書いています。
ミスやトラブルに対し、「なぜだ?」と追及して真因に巡りつと、
二度と同じトラブルは起きないと言っています。

トヨタでは「失敗」という言葉は使わないそうです。


当ブログでも、昨年7月に関連記事を書きました。
『子供の心がボロボロ~幸せ度調査の結果~』


なるほど~
ユダヤ人の家庭教育、素晴らしいです。


子育てが終わった私には手遅れで・・・残念ですが、
孫育てに一つでも参考にしたいと思います。



参考:NewsWeek日本版 船津徹(TLC for Kids代表)