親子のSOSに答えて
「お母さん、大変!
お兄ちゃんが学校に行きたくないって言ってるのよ!」
早朝に、娘のSOSで目が覚めました。
4月の中旬頃の出来事です。
孫が学校に行かないとダダをこねていました。
学校に行きたくない理由を尋ねてみると、
「遅刻になちゃうから、学校に行きたくない!」
孫は4月から、目と鼻の先にある小学校から、
バスと電車で1時間ほどかかる中学校に通い始めたばかり。
いつも乗る電車が人身事故のためダイヤが乱れているとのこと。
「人身事故なんだから、少しくらい遅刻しても大丈夫よ」 と、娘が言っても、
「いやだ!」
「駅まで一緒に行ってあげようか?」と、私が言っても
「いやだ~~」
何を言っても行かないと言い張って、
ベッドに潜ってしまいました。
中学校に入学したばかりで登校拒否?
5月病にしては早すぎ、本当に電車の遅れが理由なのか?
登校拒否の癖をつけたくない、始めが肝心。
孫の様子は私達をに不安にさせました。
しかし、孫の立場になって考えてみると、
新しい環境に入って、いろいろ不安も多いはず。
初めてのバスと電車での一人通学。
学校の校則も気にしていました。
遅刻してかっこ悪いことしたくない。
同じ小学校出身の友達は一人、他のクラス。
結局、テコでも動かない孫を欠席にして、
学校には、正直に欠席理由を書き、
担任の先生にメールで届出しました。
2時間ほどして、担任の先生から電話がありました。
「先生、学校に来ないから心配したよ。
勉強が遅れてしまうから、午後からでもいいから出ておいで。
先生待ってるよ」
先生から、こんな電話が本人にかかってくるとは思ってもいませんでした。
親の不安も感じてくださったのでしょう。
親子でSOSを出したのですから、先生も驚いたはずです。
気にかけてくださり、声をかけてくださった先生に、
娘と感謝しました。
結局、孫はお昼になっても学校には行きませんでした。
1日休ませて静かに見守ってあげることになりました。
夕食の後、
孫が「明日は学校に行くよ」
娘は「いつもの電車より一本早い電車で行かせることにしたの」
「携帯電話も持たせることにしたの」
早朝から心配した1日でしたが、
『雨降って地固まる』と、なりますように。