天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

命の時を刻む小さな時計


精一杯生きてきた友人が亡くなられた。
90歳までは頑張ると言っていた。
残り27日で90歳のお誕生日だと言うのに・・・
「また会おう」と約束していたのに・・・


このブログにも何度も登場していた友人。


追慕のために、お花とお線香を持って
主人と彼の家を訪ねた。


祭壇にはたくさん果物やお菓子のお供え物。


「お写真になっちゃったんですね・・・」


でも・・・
いつものように彼が現れるのではないかと・・・。


畑で収穫した真っ赤な手造りトマトジュースを頂きながら
奥様と亡くなったご主人の話をたくさんした。


しばらくして・・・
何かの気配を感じた。


部屋のどこかで「チクチク・チクチク」
音にならないかすかな音だった。


振り返って見ると・・・
テーブルの上で男物の腕時計が時を刻んでいた。


彼の腕時計だと直感した。


彼の人生と一緒に時を刻んだ時計。
彼の命を見つめてきた小さな腕時計。



こんな思いをどこかで感じたことがあった。


そうだ・・・
それは23年前・・・
父が亡くなったときだ。

持ち主がいなくなっても父の腕時計は時を刻んでいた


だから・・・
私はその時計を自分の腕にしていた。


父の人生を見つめてきた、
父の命を刻む「時計」は、
時を止めるまで私の腕の中で時を刻んだ


今はもう動かない父の古時計。
何でも知ってる小さな古時計。


《大きな古時計》


おおきなのっぽの古時計

おじいさんの時計

百年 いつも動いていた

ご自慢の時計さ

おじいさんの 生れた朝に

買ってきた時計さ

いまは もう動かない その時計

                                                                 百年 休まずに

チク タク チク タク

おじいさんと いっしょに

チク タク チク タク

いまは もう動かない その時計

                                                                  何でも知ってる 古時計

おじいさんの 時計

きれいな花嫁やってきた

その日も動いてた

うれしいことも 悲しいことも

みな知ってる 時計さ

                                                                 真夜中に ベルがなった

おじいさんの 時計

お別れのときがきたのを

みなにおしえたのさ

天国へのぼる おじいさん

時計とも お別れ

いまは もう動かない その時計