天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

たとえどんなに小さな命でも救う~塩沼亮潤大阿闍梨~


連日の厳しい猛暑、酷暑。                                         今年の暑さは異常。


人も命を落とすと言うこんな危険な暑さでは、                                         外出も躊躇してしまいます。                                       


ようやく夕方になってから散歩に・・・。
                                    
いつもの散歩道で異変を発見。


道の向こうにある草原の草や花が枯れ始めていました。
除草剤を散布したはずもなく、立木もないため、                                  土が赤くが乾いています。


そして、さらにアスファルトの道路上では
”ミミズ” が干からびていました。
                                          炎天下のアスファルト上は                                      50℃を超えるといいます。                              


草の中も土の中も暑くて、                                             ミミズも熱中症? 
                                         
意識もうろうとしながら感覚も鈍って、                                          さらに暑い(熱い)道路に迷い出てしまったのでしょうか。
                                                                                                  
こんな状態では、可哀そうですが
ミミズもすでに救いようがありません。  


これと全く同じシーンが本の中にありました。


大峯千日回峰行と四無行と言う過酷な行を満行された                                 塩沼亮潤大阿闍梨さん
著書『人生生涯小僧のこころ』の中に

たとえどんな小さな命でも救う
目をかけ手を差しのべてあげる優しい思いで                                 死にかけていたミミズを救った話が書かれています。


小さな命を救う

                                                     行の最中は一匹たりとも                                          殺生はしたくないと心がけておりました。

虫とはいえども大自然の中で生活を                                    共にしている同じ命です。

たとえ一匹の虫の命であろうと                                       大切にしたいという思いがありました。

                                                     あるとき、舗装された道路の上で

苦しんでいる一匹のミミズを見つけました。

                                                    よく見るとミミズは半分干からびて、                                      苦しそうにもがいていました

そのまま通り過ぎて10メートルほど行った時に、

ふと思いました。

                                                       このまま自分が放っておけば、

あのミミズはおそらく                                             あと数10分で息絶えてしまうだろう。

そう思った時に、                                              たった一匹のミミズでも                                             せっかくこの世に生まれてきたのだから、

少しでも命を長らえさせてあげたいという                                  気持ちが湧いてきました。

                                                       ミミズのところまで戻り、

ミミズを素手で拾い上げて

土のあるところまで運んでいき                                                        そして、水筒の水を吹きかけ

その上から土をかぶせてやりました。

                                                     千日の間にそうやって土に戻したミミズは                                      おそらく数百匹あるいはそれ以上いると思います。

                                                     ミミズだけではなく、                          コガネムシやカブトムシを見つけると、                        手を差しのべ、

目についたものは手を差しのべてあげたいという                                      純粋な気持ちでした。                                                                                                                           

                                                      振り返ってみれば、そんな目に見えない功徳が                                      めぐりめぐって無事に行を行じさせていただいたのだと思います。