天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

人の縁とは不思議なもの


「僕の作った動画です。チャンネル登録お願いします」
「Good!頑張ってるね!」
「ありがとう」


こんなLINEのやり取りのお相手は・・・
実は会ったこともない、顔も知らない
亡き友人の息子さんなのです。


この男の子とLINEのやり取りをするようになったいきさつが、
実に不思議なのです。


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2017年5月・・・
3歳の孫が懐かしい「一枚の写真」を、
私の目の前に差し出しました。


「あら~~懐かしい!」



私と娘はその写真を眺めながら・・・
「〇〇さん元気かな~~」
次女にも写真を写メして娘達と思い出話しとなりました。




「その写真」は娘たちが大学生の頃、
仲間7名で長野県蓼科山に登山した懐かしい写真でした。
写真の中央の青年の〇〇さんを囲んで、
娘たちが笑顔で映っています。


おそらく20年も昔の写真。
引き出しの奥にあったアルバムの中の写真です。


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写真のその当時・・・
私と青年の〇〇さんは、同じ職場で机を並べていました。
同郷でもあり、彼は年上の私を「お姉さん」と呼びました。


彼は背が高くてカッコよく、
どこにいても目立つ存在でした。
優しい青年でしたから、職場の誰からも人気者。


青年とは言っても幼い子のパパでした。



2010年、彼が転職して彼の姿が職場から消えた日、
私の机の上に一通の置き手紙がありました。
数行の短い手紙は彼からでした。


「お姉さん、お世話になりました。
いつも私を励ましてくれてありがとう。
使っていた事務用品、良かったら使ってください」


その後、彼に会うこともなく、風の便りでは・・・
介護免許を取得し、介護の仕事に就いたと・・・。
仕事が丁寧で、お年寄りや仕事仲間からも
頼りにされているとのことでした。


どこに行っても、どんな仕事をしても彼らしいと思いました。
お子さんも3人になったようでした。


私は頂いた事務用品を大事に使っていました。


ところが・・・
その事務用品が、彼の形見になってしまったのです。


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本当に不思議なことがあるものです。


2017年5月・・・
孫が私の目の前に差し出した「一枚の写真」

〇〇さんを懐かしがった・・・その日・・・
彼は亡くなったのです。


山好きの彼は仲間と登山中に滑落死してしまったのです!!


悲報を知ったのは彼を懐かしがった日の二日後。
お通夜は私の誕生日でした。


私は、信じがたい思いで斎場にかけつけ、
一目お会いしたかった。
しかし・・・
事故の傷がひどいとのことでお目にかかれませんでした。


彼の奥様と「あの写真」の話をしました。
「あの日、〇〇さんが会いに来たのでしょうか・・・」
と言うと・・・
「夫は、あの職場が懐かしくて、

いつも会いたいと言っていました」



本当に不思議なことがあるものです。
「虫の知らせ」「夢のお告げ」「胸騒ぎ」「予感」
などと言う言葉があります。


「あの写真」はいったい何だったのでしょう。



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彼がこの世にいなくなっても、
私はLINEの名前「〇〇さん」を削除できませんでした。



それから数年後・・・
彼のLINEから突然の着信!
「僕は、息子の〇〇です」
彼の息子さんが、父親の携帯を使っていたのです。
おそらく中学生か高校性になると思います。


そして先日・・・
息子さんからの久しぶりのLINEでは、
自作の動画やアニメをYouTubeにアップしたとのこと。
動画の中の妹さんは彼にそっくりでした。


人の縁とは不思議なものです。
時間と空間を超えて繋がっているのですね。


天国から子供たちを見守っている〇〇さん。
私も遠くから、彼らを見守ってあげたいと思います。