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迎賓館赤坂離宮をお訪ねして
世界各国の国王、大統領などをお迎えし、
外交活動の華やかなおもてなしの舞台となる
「迎賓館赤坂離宮」を参観してきました。
ここは東京都港区元赤坂2－1―1
四ツ谷駅から「迎賓館赤坂離宮」の正門に向かいます。
正門の柵越しに迎賓館の全貌を眺めてから
右側へ回って西門入口へ。
＜迎賓館赤坂離宮の正門へ向かう石畳＞
＜正門外柵の中央扉：パンフレットより＞
一般公開で参観できる場所は３つのエリア
「本館」
「庭園（主庭と前庭）」
「和風別館」
西門を入って参観受付をします。
空港並みの手荷物検査等を受けてから
参観のチケットを購入し、本館から入場しました。
本館は国宝。
決められた参観路を歩き、
文化財の保護のため触れることができません。
庭園以外の本館内部と和風別館内部の写真撮影は禁止。
（内部の写真はＨＰ等々よりお借りしました）
【迎賓館赤坂離宮の本館とは】
迎賓館赤坂離宮の本館は、
明治４２年（1909年）に東宮御所として建設され、
日本では唯一のネオ・バロック様式による西洋宮殿。
地上2階、地下1階建ての造りで、
延床面積は約1万5000㎡という広大な建物。
建設の総指揮を執ったのは、片山東熊（かたやまとうくま）。
地震が頻繁に起こる日本では
高い耐震性が求められたため、
片山は鉄骨をアメリカから輸入し、
レンガを補強するという工法を採用。
花崗岩が積まれた外観の壁は薄いところでも50cm以上。
非常に重厚な造りになっているため
関東大震災にもビクともしなかったそうです。
当時の建設費は５１０万円以上。
今の価値だと１０００億円以上が費やされた
【本館の入り口の正面玄関から入館】
＜正面玄関＞
入口玄関の扉を開け、真紅の絨毯が敷かれた玄関ホールから
中央階段を上がって２階へ。
２階の大ホールから４つの部屋を巡っていきます。
各広間にはパネルやデジタルサイネージで説明がされています。
＜中央階段＞
①「朝日の間（あさひのま）」
２５ヶ月の改修工事を経て2019年にリニューアルオープン。
朝日を背にして4頭馬車に乗った女神オーロラの天井画
４７種類の色の糸で織られた敷物
＜４７種類の色の糸で織られた敷物＞
＜女神オーロラの天井画＞
②「彩鸞の間（さいらんのま）」
壁の左右に張られた１０枚の大鏡は部屋を奥深い空間を演出。
黄金の霊鳥「鸞」（らん）の彫刻。
③「羽衣の間（はごろものま）」
謡曲「羽衣」の景趣を描いた天井画。
最大級のシャンデリア3基
オーケストラボックスと和洋の楽器のレリーフ
皇居にも置かれていたというフランス・エラール社特注のピアノ
＜最大級のシャンデリア＞
④「花鳥の間（かちょうのま）」
四季折々の花や鳥を描いた七宝焼30枚
木製彫刻の大食器棚
ゴブラン織風綴錦織（西陣 綴錦織）
スピーカーが組み込まれたシャンデリア（最大級の重量）
【主庭】
本館を出て主庭に向かいます。
主庭の中央にある国宝の噴水。
彫刻の石組みの上に青銅の水盤。
シャチ、亀、ギリシャ神話の「グリフォン」像
１００年前と変わらない風景。
主庭西側と東側に記念植樹がありました。
・アメリカのフォード大統領のハナミズキ（１９７４年）
・ゴルバチョフ大統領のフユボダイジュ（１９９１年）
・イギリスのエリザベス女王のイングリッシュオーク（１９７５年）
＜噴水＞
＜ギリシャ神話の「グリフォン」像＞
＜主庭と本館＞
【和風別館】
和風別館の見学はガイドツアー方式のため
１５名のグループでガイドさんと共に参観。
和風別館「游心亭」は、
建築家の谷口吉郎氏の設計。
昭和49年（1974年）に建設されました。
和風の意匠と純日本のおもてなしで
外国の賓客をお迎えするための施設。
＜和風別館 ”游心亭”＞
国賓がここのテラスからこの池の鯉に
餌をあげるシーンを見たことがあります。
その日の為に２日位前から、
鯉に餌をあげずに空腹にさせておくそうです。😮
【前庭】
和風別館の見学を終えたら正門側にある「前庭」に移動して、
花崗岩を敷き詰めた石畳の広場に
堂々と立つ本館の外観を正面から眺めます。
＜本館の表面外観＞
建物の両翼が湾曲した均整が取れた宮殿建築。
屋根に鎧武者や天球儀と黄金の4羽の霊鳥が見えます。
＜天球儀と黄金の4羽の霊鳥：写真お借りしました＞
前庭の脇には赤いパラソルのカフェがありました。
しかし、そこには立ち寄らず
正面出口から出てすぐにある「迎賓館赤坂離宮休憩所」の
”カーブドッチ迎賓館”でランチしました。
ガラス張りで中庭に噴水がある美しいカフェです。
【迎賓館赤坂離宮休憩所 ”カーブドッチ迎賓館”】
＜迎賓館赤坂離宮休憩所＞
参考：
・迎賓館赤坂離宮：公式HP
・迎賓館赤坂離宮：参観パンフレット