天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

幸せとは今を生きること~命をみつめて~


大腿骨肉腫という骨の癌と肺転移で、
2004年9月16日、13歳で命を閉じた猿渡瞳さん


闘病生活の中で得た命の尊さを、
作文『命をみつめて』弁論大会にて発表し、
全国作文コンクールにて優秀賞受賞


時を超えて今もなお多くの人々に深い感動を与え続けています。


弁論大会の猿渡瞳さん(亡くなる2か月前、2004年7月2日)


彼女は小学校6年生の時、
「余命半年」であることを、
告知に悩んだ母親から告げられます。


その時、彼女は大粒の涙をポトポト落とし、
この厳しい事実を受け止めて、母親に言いました。

                                                               「ママ、教えてくれてありがとう。
ママが癌じゃなくて、私が癌で本当に良かった。
私、癌なんかに負けないもん!」


闘病中の瞳さんが弁論大会で
伝えたかったメッセージとはなんでしょう。
作文の一部を抜粋して紹介します。

『命を見つめて』


みなさん!

みなさんは本当の幸せって何だと思いますか。

実は、幸せが私たちの一番身近にあることを、

病気になったおかげで知ることができました。

それは地位でも、名誉でもお金でもなく、

『今、生きている』ということです。

                                                            (中略)                                           私がはっきり感じたのは、

病気と闘っている人達が誰よりも

一番輝いていたということです。

                                                  そして、健康な体で学校に通ったり、

家族や友達と当たり前のように

毎日を過ごせるということが、

どれ程幸せなことかということです。


たとえ、どんなに困難な壁にぶつかって

悩んだり、苦しんだりしたとしても、

命さえあれば必ず前に進んでいけるんです。

                                                  生きたくても生きれなかったたくさんの仲間が、

命を懸けて教えてくれた大切なメッセージを

世界中の人々に伝えていくことが私の使命だと思っています。

                                                               (中略)                                                みなさん!

私達人間はいつどうなるか誰にも分からないんです。

だからこそ、一日一日がとても大切なんです。

病気になったおかげで生きていく上で、

一番大切なことを知ることができました。

今では心から病気に感謝しています。


私は自分の使命を果たすため、

亡くなったみんなの分まで精一杯生きてまいります。

みなさんも、今生きていることに感謝して

悔いのない人生を送ってください」


13歳の彼女の願いとは・・・
「命の尊さや生きていることの素晴らしさを
みんなに知ってもらいたい」




「本当の幸せとは、今生きていること」


「命さえあればどんな困難も乗り越えていける」


「病気と闘っている人達の姿を知ってもらい、
命を軽視している事件をこの世からなくしたい」


「今生きていることに感謝です」



猿渡瞳さん「命を見つめて」弁論大会



韓国には
『子を失ったら胸に埋める』という言葉があるそうです。


最愛の娘、瞳さんを亡くされたお母さんの直美さんは、
瞳さんがなくなる2日前に見舞いに来た学校の先生との約束
「体育祭に必ず参加します!」を思い出し、
体育祭当日、約束を果たすため
飛び入り参加したそうです。


その時・・・
瞳さんの「声」がお母さんの身体を駆け抜けたそうです。
「笑っているママが大好きだよ。
負けるな、強くなれ、私はいつもそばにいるよ」


そんな声を聴いたお母さんは・・・
「私、泣いている場合じゃなかった!」

「私。瞳ちゃんが大好きな笑っているママで頑張るよ!」
「あの子は私の中で、これから永遠に生き続けるんだと

確信したので、今は生きていたとき以上に身近なんです」


参考:
・福岡県大牟田市総務部、広報課
・Aflac