天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

天国と地獄の食事とは?~為に生きる~


仏教の法話の中に有名なお話があります。
「天国と地獄の食事」という話です。


天国と地獄の食事法を比べて見ると、
この世と全く同じだというのです。
しかし、たった一つだけ
全く違うところがあるそうです。


それは・・・
天国ではにこやかに楽しげであるのに、
地獄では先を争いケンカが絶えず
怨みと不平でいっぱいなのだそうです。
そこが違うのです。


その原因は・・・
どうやら箸の使い方にあるらしいです。
私達使う箸とは違って、長さ三尺三寸(約1メートル)


ですから、その箸で食べ物を自分の口に入れようとすると、
箸が長すぎて食べ物が口に届かないというのです。


地獄では、先を争うように長いお箸で料理をはさむのですが、
誰一人としてその食べ物を口にできる者はいません。
我先に食べようとするので、絶えずケンカになるのです。


ところが、天国では、その長い箸の利点を利用して、
料理をはさむと自分で食べるのではなく、
目の前の人の口にその食べ物を運んでいる
のです。


お互いに交互に食べ物を与えあっています。
そこにはなごやかな食事風景がありました。



幸せとは「仕合う」ということ。
人の幸せのために何かを心がける。
そうした中に、本当の幸せがある

という「忘己利他」という仏教の教えです。


誰もご存じのこの有名なお話し、
これでおしまいではないのです。


実は、存明寺(真宗大谷派)ご住職の酒井義一さんが、
この話の後半を興味深いお話にアレンジされていました。


(その話は次へ続きます)



参考抜粋:
・天台宗一隅を照らす