天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

天国と地獄の食事~その②~


「天国と地獄の食事」の話は、
自利利他(じりりた)と我利我利(がりがり)を教えています。


前回のブログ
『天国と地獄の食事とは?~為に生きる~ 』↓↓


この話をアレンジしてとても意義深いお話を
存明寺(真宗大谷派)ご住職の酒井義一さんがされていました。
要約してご紹介します。


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天国の人は自利利他(じりりた)で、ふくよかで円満です
しかし、地獄の人はガリガリ(我利我利)に痩せ細っています。


ガリガリに痩せ細っている地獄の食事法には、
三種類のパターンがあるというのです。


🌸一つ目のパターンは?
ただひたすら待っている人です。
自分から進んで行動を起こすさず、
他者が食べ物を、口に入れてくれるのを、
ひたすら待っているのです。
そのような人は誰からも食べ物をもらえず、
ガリガリに痩せて飢えたまま、人々を怨んでいるのです。


🌸二つ目のパターンは?
とにかく与え続ける人です。
自分が食べ物をほしいので、相手の好みや都合も聞かず、
また、認められたい、称賛されたいという欲から、
とにかく誰彼かまわず食べ物を与え続けるのです。
しかし、あまりに自己中心なので、
誰からも食べ物をもらえず、飢えたまま、
人々を怨んでいるのです。


🌸三つ目のパターンは?
取り引きをする人です。
お前に食べさせるから、その代わり俺に食べさせろと。
態度が高圧的なので、誰からも食べ物をもらえず、
飢えたまま、人々を怨んでいるのです。


ところが・・・。
地獄の中をよく見ていると、
地獄から天国へと生まれ変わる人がいました!!
いったい何があったのでしょうか?


天国へ生まれ変わる人には、
ある共通点があるそうです。


地獄へ堕ちる原因が他の誰でもない、
自分が作っていたということに気づいた
点です。


あいつが悪いこいつが悪いと、
人々を恨んでいたのですが、
実は、自分さえよければという自己中心的な心が、
地獄へ堕ちた原因であったことを知った
のです。


こうして自分の姿を明らかに知り、
悔いて改めた人こそが、
新しく天国に生まれ変わって行った
のです。



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地獄・天国とは、死後の世界ではなく、
今を生きている私が作っている世界だと
酒井住職は説いていました。


仏教の教えから、今の私の生き方が問われていました。



参考:
・存明寺寺報『生きる』163号