No pain, no gain ~痛みなくして得るものなし~
『No pain, no gain(痛みなくして得るものなし)』
この言葉は、「犠牲無くして成功なし」「今の苦労は後の楽に繋がる」
「価値あるものを得るためには、それなりの痛みを伴う」という意味のようです。
いろんな場面で耳にし、座右の銘にしている人もいます。
ずいぶん昔、見た夢があまりにもリアルで、
私にとってはショックだったため、ずっと気になっていました。
このような夢です。
道が2つに分かれています。
右側の道には「楽な道」と道路標識が立っています。
一方、左側の道には「困難な道」と書いてありました。
未婚の女性が男性のバイクの後ろに乗って、
「楽な道」を行こうとしていました。
私はなぜか「そっちの道を行ってはダメダメ!」と
必死で叫んでいました。
しかし・・・
二人は「バイバイ!」と手を振って、嬉しそうに「楽な道」を行ってしまったのです。
「困難な道」と「楽な道」を選択するんだったら当然「楽な道」を行きます。
人生もこれと同じです。
出来たら困難な人生より楽な人生を歩みたいものです。
可愛い子にも「楽な道」を進めます。
しかし、人生というものは複雑なもので、楽な道ばかりではありません。
デコボコ道、ぬかるみの道、アップダウンのきつい道、岸壁だってあります。
人生の幾多の困難に遭遇しながら、泣いたり苦しんだり傷ついたり、
挫折したり、Uターンしたり、回り道したり・・・
だけど・・・
どんな困難に遭遇しても決して諦めてはならない。
困難なときほど自分が成長するチャンスなのだから・・・。
「人生に迷ったら難しい道を選べ」という言葉さえあります。
No pain, no gain(ノーペイン、ノーゲイン)。
「痛みなくして得るものなし」「今の苦労は後の楽につながる」
実は・・・
先ほどの夢のお話の中の女性は私の次女です。
次女が結婚をする直前に見た夢でした。
今になってみれば、あの夢は暗示だっだのか・・・
次女の家族については何度かこのブログに書きましが、
「楽な道」を選んだはずなのに、娘が行った先は離婚でした。
10年ぶりのやっとできた2人目妊娠直後に、
夫が家庭を放棄してしまったのです。
子供2人を抱えてた母子家庭で転居や転職。
おまけにASDの長男は登校拒否と引きこもり。
娘が向かった「楽な道」は、まさに涙と苦痛の道でした。
「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、
それを見ている親の私も共に泣きながら、本人以上に苦痛です。
どんな結果も誰のせいでも、誰の責任でもない。
どんな困難も心がけ次第で変わると信じて、
「ノーペイン、ノーゲイン」を叫び続け、
娘を励ましてきました。
離婚から6年・・・
不幸に見える困難な体験は娘を成長させたのかもしれません。
どんなことでも人生で無駄なことは一つもない、
失敗や挫折も人生においては価値あるものだと。
種をまいて、1日で花と実を付ける植物は無いように、
何事にも、愛を込め、育んでジッと時を待つ。
決して焦ったり諦めてもいけない。
人や自分にも完璧を求めてもいけない。
出来ない事を頑張るのでなく、出来ることを頑張る。
どんな苦痛もすべてを感謝で受け止める。
と・・・そんなことを感じてきました。
ところで・・・
今年になって、娘の家族に奇跡とも思える兆しが現れました。
一番心配だったASDの長男が、
自力でゲーム依存症から脱出し、学校に行き始めたのです。
机に向かって勉強を始め、高校受験を希望しました。
大人とも会話するようになり、外出もできるようになりました。
人生この先も『ノーペイン、ノーゲイン(痛みなくして得るものなし)』