天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

人生の混乱は私の心を映した鏡です。


「私の周りの環境や人生の混乱は、私の意識が繁栄しています。
私の人生の現実は、私の心を映し出した鏡です」
と言います。


我知らず不平不満を言ってしまう時って、
実は、満たされない心とか、 寂しい心、不安な心が、
自分の中にあることを、
自分が気づいていない時です。


私は、「娘を嫁に出す」ことを通して、
これを体験しました。
ずいぶん昔の話です。   
     
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長女が韓国人と結婚して、日本を離れる日、
娘を成田空港まで家族で送って行きました。
嫁入り道具は何一つなく、小さなスーツケースの軽装で、
海外旅行にでも行くようです。
身体一つで韓国に嫁いだのです。



「身体に気を付けてね!」
「困ったことがあったらいつでも言ってね」
言い忘れたことはないだろうかと言葉を探します。
朝の出国ラッシュの成田空港国際線出発ロビー。


出国審査に時間がかかるかもしれないから、
「もう行きなさい・・・」と娘を抱いて最後の別れをしました。


出発ゲートから消えてしまった娘の姿をさらに追いかけて、
屋上の見送りデッキまで、主人と一気に駆け上がりました。


しばらくすると、娘が搭乗した大韓航空機は
静かに動き出しました。
いよいよ出発です。


飛行機に向かって手を振る私たちの姿を
娘は見ているだろうか・・・。


飛行機は滑走路に沿って、
やがて大きな音を立てて離陸しました。
この瞬間、娘は何を感じているのだろう。


デッキの金網フェンスにしがみついて、
雲の合間に消えて見えなくなるまで手を振ります。


カッコイイ表現にすれば、
“懐に抱いて大切に育てたひな鳥が、
新天地に向かって飛び立つ瞬間”
と似ています。
親鳥はどれほどこの日を待ったことでしょう。


国を越えて長いこと準備してきた娘の結婚、
みんな喜びでこの日を迎えました。


ところが、その後何か満たされない私、
不平不満をぶつける私、イライラしている私

こんなおかしな状態はいつから始まったのか・・・。


どうやら娘が出発したころからかもしれない。
娘の門出を喜び、幸せになって欲しいと祈りながら、
「ちっとも寂しくないよ」と強がり言っていた私。


でも・・・
「本当は寂しかったんだ」
「不安に思ってたんだ」
と自分を認めてみました。
すると、不思議と心が楽になりました。


日常の生活の中で、マイナスになってしまう時、
寂しさや不安な気持ちを否定したり、
隠したり、人のせいにしたり、何かで紛らわせても、
一時的な解決にしかなりません。


自分の心の中にドカッとあぐらをかいている、
認めたくない汚い自分(堕落性)を、
えぐり出して、両手の平に並べて認めてしまうことです。


「本当の自分を認めてしまうこと」これが良いのです。


そして、さらに・・・
「感謝なのだ」と思えるようになったら、
早く問題が解決し、プラスを引き寄せる方向に

駆け上がって行くと言います。


余談になりますが・・・
私の両親も全く同じような経験をしたそうです。
私達夫婦が結婚し、新婚旅行に出発した日、
私の両親は、長野県から成田空港に車で駆け付けて、
出発を見送ってくれました。


両親は車で長野の自宅に帰る途中、
小高い山に二人で登って
私たちの安全と幸福を祈願したそうです。


長野に帰宅した後、母は体調を悪くして倒れ、
数日間寝込んでしまったことを、
私は旅行先で知りました。
母は結婚式までの疲労の上に寂しさや不安を抱え込んで、
一人我慢していたのでしょう。


心の寂しさや不安を抱え込んでいると、
身体にまで影響してしまうのですね。