天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

皇居ウオーキングでの教訓

東京都心を猛烈な台風が直撃した事がありました。                                                 何年前になるのでしょう。
その時、皇居のお堀で奇妙な光景をみました。


「皇居外周を3周歩く。それを4日間する」
という約束を仲間8人でしていました。


皇居一周をランニングする「皇居ラン」は有名です。
皇居の外周は信号がなく、歩行者優先の歩道。
木立や花壇と 皇居内濠の水面。
皇居前広場、丸の内、桜田門、千鳥ヶ淵、国会議事堂など、
都内の名所を見ながらラン散歩をするにはベストコースです。


たくさんの人が早朝から夜まで走っています。
散策らしき人はチラホラ。


但し、桜の花の季節になると、その様子は一変。
お花見の人がいっぱいで、

ランは不可能な状況になります。


<千鳥ヶ淵の桜>

私たち8人の約束はランではなく「3周ウオーキング」
皇居一周の距離は約5km
徒歩でちょうど1時間です。



ところが・・・
前日の夜に、猛烈な台風が都心を通過しました。


しかし、台風が過ぎ去った翌日の朝は、
ときおり日が差して生暖かい風が複雑に吹き。
雨雲が忙しく移動し、時々小粒の雨を運んでいました。


集合場所である皇居前広場に着くと誰もいません。
台風が過ぎ去ったのだから、
当然みんな来るだろうと待っていました。


集合時間が過ぎて一人の婦人がきました。


「皆さん来ないですね~~」
「二人で先に始めましょう!」


二人で歩いていると、後ろから誰か声を掛けました。
傘を差した仲間の男性でした。


「台風だから、中止になったそうですよ」
彼はここに来る電車の中で中止を知ったそうです。


「え~~何があっても必ずやる約束をしたのに・・・」
しかし、台風は想定外でした。


既にスタートした私たちは
「台風なんかに負けない!」
不思議なことに、コンディションは悪いけれど、
子供みたいにテンションが上がります。
まるで雨の中に飛び出して、はしゃいでいる子供です。


ところが・・・
台風が過ぎ去った後の歩道は台風の爪あと。
落ち葉や木の枝が散乱、あちこち水たまり
ピョンピョン飛び跳ねたり、迂回して進みます。



突然、目の前に・・・
太い大木が倒れていました。
倒木は歩道を塞ぎ、
さらに大きな通りの車道まで

枝が邪魔をしています。


昨夜の暴風雨で倒れたでしょう。
根の部分からスッポリ抜けています


倒木の外見は何ともない立派な木なのに・・・
どうやら根が張っていないようです。


しばらく行くと、また大木が倒れています。
一周する間に大木ばかりが3、4本、
同じように根っこから抜けていました。


皇居の他の細い木は何ともないのに
こんな立派な大木が、簡単に倒れてる・・・


なんとも不思議です。


皇居2周目に、その倒木の場所に行くと、
4,5人の作業員の方がチェーンソーを当てて、
倒れた大木を切って、片付け作業をしていました。


その時、目にした光景に驚きました。


なんと、切り株の中心部分が黒く空洞になっています。
切り株の真ん中がスカスカです。


なるほど・・・
倒れた原因がわかりました。
芯が腐った?
虫に喰われた? 
何らかの病気?


<切り株の似た写真をお借りしました>


それを見た男性が言いました。
「人間もこれと同じです」
「外見が立派でも中身の方が肝心ってことですね」
「芯とかバックボーンが弱いと、簡単に倒れてしまうんだ」


皇居3周が終了するころには
青空が広がって素晴らしいお天気に変わっていました。

ビニール傘は壊れ、レインコートの中は汗で濡れていました。