天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

タルムードの教え ~キツネと葡萄畑~

ユダヤ人は、頭脳が優秀で、大金持ちや成功者が多いと言います。
彼らの人生や成功の土台になっているのが、
子供の頃から読み聞かされてきたユダヤ教の教え
「タルムード」です。


タルムードを読み丸暗記し、「なぜ?」「自分ならこうする」と、
家庭の中で親と問答をしながら学んできたことが、
多面的な視野や、独自のアイデアを生み出したと言われています。


「タルムード」には、生きるために参考となる「お話」が数多くあります。
マネー、ビジネス、人生などにおける様々な困難の乗り越え方など
現代人にこそ学んでほしいことがあるそうです。


そこで、タルムードの中から『キツネと葡萄畑』というお話を紹介します。

【キツネと葡萄畑】

ある日、キツネが葡萄畑のそばを通りかかった。

あまりにもおいしそうな葡萄が垂れ下がっているので,畑に入って取ろうとした。

ところが、葡萄畑はしっかりと柵に囲まれていて、太ったキツネはその隙間を通れない。

そこで、キツネは考えた。

「よし、それなら野うさぎを捕まえるのをやめて何日も空腹を我慢すれば、痩せて柵の隙間を通れるようになるに違いない」

キツネは餌を取る狩りをやめて自分の巣の中に何日もこもって、空腹をじっと我慢した。


やっと柵の隙間を通れるぐらいに痩せたので、フラフラになりながら巣穴から出て、葡萄畑の柵をすり抜け、お目当ての葡萄にありついた。

その葡萄の美味なこと。

あまりに美味しいので、ついついキツネは夢中になって、

もうこれ以上胃に入らないほど何房も食べ続けた。

そして、残っていた葡萄を全部食べ尽くしてしまった。


ハッと我に返ったキツネは、自分の腹が葡萄でパンパンに膨れ上がって、

入ってきた柵を通り抜けられなくなってしまったことに気がついた。

このままでは、自分の巣穴に戻れない。

そこでキツネは考えた。


2つの方法があると。

A:苦しいけれど食べた葡萄を全部吐き出して胃袋を元のペシャンコに戻す。

B:猟師に見つかる危険を冒して柵の中にとどまり、葡萄の木の間に身を隠して、入ってきた時と同じように痩せるまで待つ。


さて、キツネはどっちを選択したのでしょう?


ユダヤの子供達は家庭教育において、この様なお話を読み聞きし、
親と問答しながら、お金や人生について学んでいるのです。


最近、日本でも若い人や女性も多くの人が株式投資をしているそうです。


『キツネとぶどう畑』の話を、株式投資に置き換えてみますと・・・
投資で得られる利益(リターン)は、この物語の「葡萄」です。


株式投資の世界では
A:苦労して手にしたものを捨てて逃げる「ノーリスクノーリターン」
B:苦労して手にしたものを失わないために危険を冒して粘る「ハイリスクハイリターン」


Bの「危険を冒してまでやり過ごす」というのは、
「最大リスク・最大成果」の単なるギャンブです。


ユダヤの教えは、A・Bどちらも不正解となるそうです。
正解とされる回答は
「ローリスクローリターン」だそうです。


つまり・・・
「強欲にならず、お腹いっぱいになるまで食べないこと」
利益を抑えることでリスクも抑えることができるということです。


「な~~んだ! そっかー」と言う子供もいるでしょう。
投資においても、その他にもいろんな方法もあるそうです・・・。


一攫千金を狙うギャンブラーにはつまらない回答でしょうね・・・。


参考:
・リベラルアーツ大学
・ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集

No pain, no gain ~痛みなくして得るものなし~


『No pain, no gain(痛みなくして得るものなし)』
この言葉は、「犠牲無くして成功なし」「今の苦労は後の楽に繋がる」
「価値あるものを得るためには、それなりの痛みを伴う」という意味のようです。


いろんな場面で耳にし、座右の銘にしている人もいます。


ずいぶん昔、見た夢があまりにもリアルで、
私にとってはショックだったため、ずっと気になっていました。


このような夢です。

道が2つに分かれています。


右側の道には「楽な道」と道路標識が立っています。

一方、左側の道には「困難な道」と書いてありました。

未婚の女性が男性のバイクの後ろに乗って、

「楽な道」を行こうとしていました。

私はなぜか「そっちの道を行ってはダメダメ!」

必死で叫んでいました。


しかし・・・

二人は「バイバイ!」と手を振って、嬉しそうに「楽な道」を行ってしまったのです。

「困難な道」と「楽な道」を選択するんだったら当然「楽な道」を行きます。


人生もこれと同じです。
出来たら困難な人生より楽な人生を歩みたいものです。
可愛い子にも「楽な道」を進めます。


しかし、人生というものは複雑なもので、楽な道ばかりではありません。
デコボコ道、ぬかるみの道、アップダウンのきつい道、岸壁だってあります。


人生の幾多の困難に遭遇しながら、泣いたり苦しんだり傷ついたり、
挫折したり、Uターンしたり、回り道したり・・・


だけど・・・
どんな困難に遭遇しても決して諦めてはならない。
困難なときほど自分が成長するチャンスなのだから・・・。

「人生に迷ったら難しい道を選べ」という言葉さえあります。


No pain, no gain(ノーペイン、ノーゲイン)
「痛みなくして得るものなし」「今の苦労は後の楽につながる」



実は・・・
先ほどの夢のお話の中の女性は私の次女です。


次女が結婚をする直前に見た夢でした。
今になってみれば、あの夢は暗示だっだのか・・・


次女の家族については何度かこのブログに書きましが、
「楽な道」を選んだはずなのに、娘が行った先は
離婚でした。


10年ぶりのやっとできた2人目妊娠直後に、
夫が家庭を放棄してしまったのです。


子供2人を抱えてた母子家庭転居転職
おまけにASDの長男は登校拒否引きこもり


娘が向かった「楽な道」は、まさに涙と苦痛の道でした。


「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、
それを見ている親の私も共に泣きながら、本人以上に苦痛です。


どんな結果も誰のせいでも、誰の責任でもない。
どんな困難も心がけ次第で変わると信じて、

「ノーペイン、ノーゲイン」を叫び続け、
娘を励ましてきました。


離婚から6年・・・
不幸に見える困難な体験は娘を成長させたのかもしれません。


どんなことでも人生で無駄なことは一つもない、
失敗や挫折も人生においては価値あるものだ
と。


種をまいて、1日で花と実を付ける植物は無いように、
何事にも、愛を込め、育んでジッと時を待つ
決して焦ったり諦めてもいけない。


人や自分にも完璧を求めてもいけない。
出来ない事を頑張るのでなく、出来ることを頑張る。


どんな苦痛もすべてを感謝で受け止める。


と・・・そんなことを感じてきました。


ところで・・・
今年になって、娘の家族に奇跡とも思える兆しが現れました。


一番心配だったASDの長男が、
自力でゲーム依存症から脱出し、学校に行き始めたのです。
机に向かって勉強を始め、高校受験を希望しました。
大人とも会話するようになり、外出もできるようになりました。


人生この先も『ノーペイン、ノーゲイン(痛みなくして得るものなし)』

世界一過酷な地、デスバレー(死の谷)の塩のようになれ!

地球上で記録された観測史上最高気温は、
現在までにイラクのバスラで1921年に記録された58.8度
二番目は、1913年7月に記録した56.7度だそうです。


二番目の記録は、アメリカのカリフォルニア州とネバダ州の境目に位置する
「世界で最も暑い」デスバレー国立公園で観測されました。


デスバレーで一番暑いのは夏の7月。
7月の平均最高気温が50℃、平均最低気温は31℃。
冬の12月が一番寒く、月間平均最低気温は 3.5℃。
過去最低気温は、ー9.4℃だったそうです。


デスバレー(Death Valley)『死の谷』という意味。
アメリカ最大の国立公園で、面積は長野県の面積とほぼ同じです。


デスバレーは、塩の平原と砂丘でも有名。


バッドウォーター (悪い水)という地は、北米大陸のおへそのような盆地、
海抜はマイナス86M、標高3,000M級の山に囲まれている塩湖
しかし、灼熱によって塩水がカラカラに乾いた
塩の砂漠に化しています。


雨はまったく降らず、過酷な環境のため、
生命が存在することを許さないような厳しさで、
人が住めるような環境ではありません。


しかし、過酷な暑さを体感したくて、
たくさんの観光客が押し寄せているそうです。
現地の巨大な温度計と一緒に記念撮影するために・・・。


<巨大温度計>

ところが・・・
昨年2023年8月20日にとんでもないことが起こりましたのです。


アメリカ西北部を襲った熱帯暴風雨「ヒラリー」によって
1200年ぶりに1年分の降水量の雨が3時間雨降り注ぎ、大洪水と土石流が発生し、
ふだんは
カラカラに乾いた真っ白で美しい塩の砂漠が塩湖になってしまいました。
なんと、塩の砂漠が塩湖になってしまった!!
死の谷の形態変わってしまった。


また・・・
2022年8月5日にもデスバレーで前例のない大雨 で洪水が発生。
たくさんの観光客が足止めされたそうです。


<2023年8月の洪水で地形が変化:写真は中央日報>


<デスバットが塩湖に:写真はラスベガス日報>


また、もう一つの異常気象が原因で・・・
2016年の春、たくさんの花が一斉に咲く
スーパーブルームが見られたそうです。
砂漠や砂丘がお花畑になった!!
この現象は十分に雨が降った次の年に見られるそうです。

植物の生命力は偉大です。


<デスバレーのスーパーブルーム>

デスバレーの植物たちは死に絶えたのかと見えましたが・・・
眠っていた種が大雨によって目を覚まし、
荒涼とした砂漠に黄色の花が一面に咲きました。


砂漠がお花畑に!!
原因は2015年のエルニーニョ現象による積雪の雪解け水。
この様なデスバレー(死の谷)の異変は気象変動が原因


地球上に起こる様々な異変は気象変動が原因。
暴風雨や洪水、干ばつ、冷夏・暖冬など異常気象の発生件数は、

過去50年間で5倍に・・・地球環境は深刻な状況です。
地球温暖化が進むほど異常気象の頻度や強さが増すと言います。


50年後、100年後の地球はどうなってしまうのでしょう?


ところで・・・
今年2024年1月、バッド・ウォーターで
環境破壊を憂慮していた韓鶴子女史が、世界平和と人類救済のために

この地を清め「地の塩のような義人」が全世界に立ち上がると祈祷されたそうです。


新約聖書のマタイ伝5章13節には、
『あなた方は地の塩であり、世の光である』とあります。
世の中の塩となり、社会の腐敗を防ぎ良い味を付ける働きを成し、
世を明るく照らす光になりなさい
と言う意味です。


『地の塩となり、世の光となる』ごとく、私たち人類はみな、塩のような存在になり、
人の命を活かし光を灯す義人となれるのです。


*デスバレーの写真はすべてお借りしました。

樫の木のように強くなれ!

最近は木のお話が多いです。


4歳の孫の手を引いて幼稚園バスのバス停に向かっている時でした。
「ねえ~お祖母ちゃん。なんでこの木は太いの?」と聞かれました。


見ると・・・
見上げるほどの両手で抱えきれない大木。
立派な
樫の木の大木でした


孫の質問はかなり高度な良い質問です。


「何でだと思う?」と私が逆に質問すると・・・


暫く考えてから・・・
「う~~ん。ご飯 食べ過ぎたからだよ」と言いました。


明確な解答です!
私は笑ってしまったけれど、直ぐに主人の姿が浮かびました。


主人が最近、出っ張ってきた自分のお腹を叩いて・・・
「食べ過ぎだ~~」と言う癖があります。


<孫が指摘した太った樫の木 ↓↓ >

木の姿を見て自分の姿とリンクします。
太った木 痩せた木 元気な木 弱々しい木 奇妙な木・・・
人間を木で象徴したり表現することも多いです。


きょうは樫の木の話です。


私を励ましてくださる方から、
先日、こんなラインメッセージが届きました。
ナポレオン・ヒルのお祖父さんのお話でした。

【今日のメッセージ】

心は、働かせることによって成長し強くなります。

また、奮闘努力することは力をもたらします。


私はよく、ノースカロライナ州で荷馬車作りの職人をしていた

祖父の話をするのですが、

祖父は森を切り開いて畑を開墾する場合、

いつも開墾した土地の中央部に数本の樫の木を残すようにしていました。

その数本の樫の木は他の樹木によって保護されることもなく,

自然の厳しい風雨にさらされるがままになっているのでした。


祖父はその風雨にさらされた木で荷馬車の車輪を作っていました。


なぜなら自然の猛威と闘わざるを得なかった樫の木は、

かなり重い荷物にも耐えられるほど強靭に成長しているからです。

 

                                                   困難を喜んで受け入れましょう。

なぜなら、困難に出遭い、創造的な解決方法を探そうと

心を大きく広げたときに、最大のチャンスが現われるからです。


人生において一番厳しい状況にある時でも

「努力や苦闘が自分を強くするのだ。

今は、将来もっと大きな困難に直面しても、

それを乗り越えられるだけの強さを身につけているのだ 」

と考えるようにしましょう。

                                                          古い樫の木のようにあなたも、

闘いを余儀なくされた時に初めて強くなるのです。

─────

今日も一日、元気でお過ごし下さい

<樫(かし)の木の特徴>
材質は非常に堅く耐久性に優れている。
その特性から道具類、建築用材などに使われる。
民家の垣根に植樹される主要な樹木の一つ。
常緑樹であり防風林の機能も果たす。

何気なく発する言葉で命を殺す?

南太平洋のソロモン諸島では、
木を伐るのに不思議な風習があるそうです。  
木があまりにも大きくて歯がたたないと、
原住民たちは怒鳴りつけ呪い言葉でその木を倒すのだそうです。
⚠ 危険なので絶対真似をしないでください!)


さて、どのような方法なのでしょう・・・

特別な能力をもった樵(きこり)たちが、

夜明けにそっと木に忍び寄り、

いきなり大きな声でわめきたてる。

これを30日間、毎朝欠かさず続けるそうです。


すると・・・


木は次第に衰えて、ついに倒れてしまうそうです。

怒鳴りつけ、呪い言葉が木の命を殺すのです。


原住民の話では、これで倒れない木はないそうです。 

言葉は言霊だと言います。
言葉で生かすも殺すもできるというお話です。


日ごろ、どういう言葉を口にしているかがとても大事ですね。


ところで・・・


韓国で異例の社会現象にもなり150万部突破した、
イ・ギジュ箸
『言葉の温度』『言葉の品格』と言う
ベストセラーエッセイ本があります。
日本語にも翻訳されています。

言葉には、それぞれに固有の温度があるそうです。
日々、何気なく発する一言の「言葉の温度」は何度でしょう?


心地よい温かさで人を癒す言葉・・・
熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉・・・


温かみのある言葉は、しゃべった人にもそれを聞いた人も
心地よく温かい癒しになります。


一方・・・
叱咤(しった)や激励のように熱い言葉には
激しい感情が込められているので
話した人はすっきりしますが、
それを聞いた人は心に火傷を負う こともあるそうです。
聞いた人だけでなく、しゃべった人も火傷をするというのです。


また、著者は・・・
何気なく口にする一言に、その人の品格が表れ、
言葉で人格を決定してしまうとも言っています。


無意識に発した一言で大切な人が去っていくなら
言葉の温度が高すぎたのではないかと考えてみなければなりません。


叱咤(しった)激励などの激しい熱い言葉は、
職場や学校ではNGワードになりつつあるそうです。


では、家庭ではどうでしょう。
家族間では𠮟咤激励はおろか、時には激しい怒りや否定的な言葉も・・・
冷たい氷のような言葉凍傷を作ります。


家庭はスポーツチームではありません。
監督やコーチのように𠮟咤激励の熱い言葉を掛ける必要はないのです。


むしろ、応援団のように・・・
共感し合って思いやりのある、温かい言葉をかけてあげたいです。


聖書のヤコブの手紙(3章5~6節)には『舌は火である』と書かれています。
舌は私たち人間の小さな器官ですが、
舌が火になることもあると言うのです。


ごく小さな火が大きな森を燃やすごとく・・・
舌によって身を焦がし、自らの命さえも燃やし尽くしてしまうと警告しています。


ところで・・・
先ほどのソロモン諸島の樵(きこり)たちのことが心配になりました。
怒鳴りつけ、呪い言葉を発した本人自身もダメージを受けるのですから、
それこそ命がけの仕事なのですね。