天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

「親の後姿で子は育つ」って本当ですか?


「子は親の背中を見て育つ」と言います。
『子に見せる背中は凛としておこう』という川柳がありました。


30年以上教職に就き退職した友人が、
自分の体験談を話してくれました。


友人の夫は一流会社の販売店の店長
夫は毎月販売実績の厳しいノルマのために、
社員のノルマまで自分がこなし、助けていたそうです。
家族が休日の土日も休まず帰宅は深夜
だから毎月の実績優秀な店舗となっていたようです。


夫は、土日も仕事、毎日夜遅くに帰宅するため
子供と会話したり、家族とゆっくり過ごす時間がありません。
子供と出かけるのは、盆と正月の2回だけ。


教師の友人は、母親としての子育てより
学校の生徒を優先しなければなりませんでした。
帰宅してからも学校の残業の続きをし、
子供が寝てから夜遅くまで仕事をやったのです。


学校では生徒の問題が親の問題にまで拡大し、
生徒や家庭の心配も絶えなかったそうです。
クラスが荒れると、校長、保護者、教育委員会から
彼女が問題視されたそうです。
そのため、彼女が登校拒否になってしまったこともあったそうです。
教師を止めようと思た彼女を救ったのは、
同僚の先生たちだったそうです。


家庭で自分の子供たちにかける言葉は、
『早くしなさい!』の命令口調。
早く起きなさい・・・、早く食べなさい・・・。
早く宿題やりなさい・・・、早く寝なさい・・・、

早く、早く・・・。



とにかく、夫婦はずっと長いこと
頑張りすぎるくらい仕事に励んできました


その分、子供たちは寂しい思いをしていたそうです。


あるとき、中学生の息子がとんでもないことをしたのです。
そのことで親子喧嘩、夫婦喧嘩になってしまったそうです。


いったいどんなことをしたのでしょうか?


学校から帰宅した息子は、
家の鍵を忘れてしまったため家に入れなかったのです。
しかたなく、息子は自宅の塀を駆け上がって、
二階の自分の部屋の窓ガラスを割って
窓から侵入して帰宅


幸い怪我はなかったものの、
それを知った父親が、息子に激怒したそうです。
「お母さんが帰ってくるまで待てなかったのか!」
「窓ガラスを修理したらいくらかかると思ってるんだ!」


友人は、この事件から、
中学生にまで成長した息子の子育てを省みることになり、
自分たち親に問題があったことに気づいたそうです。
自分の子供の方が生徒より問題が深刻だと思ったそうです。


それから7年後、
息子は専門学校へ進学し卒業しました。
しかし、就職試験に失敗。
その後息子は「ニート」になってしまったのです。


夫は息子を心配する妻にいつも言っていました。
「子供は親が一生懸命働いていたら何とかなるんだよ!」
「子供は親の背中を見て育つんだよ!」

「お前が甘やかしたのがいけないんだよ!」


そこで、友人は反論したそうです。
「子供が見ている姿は私達のどんな姿なの?」
「職場で一生懸命汗水流して働いている姿は見てないんですよ」
「見ているものは、飲んだくれて床で寝てる、

だらしない父親の姿。
スパー銭湯で自分だけ、のんびり汗水流す姿でしょう?!」
「そんな大学は駄目、あんな仕事は駄目だと言って、
息子の相談も無視していたでしょう?!」


こんな夫婦のバトルは、
いつも妻に軍配が上がっていたようですが、
問題は未解決のまま。
10年以上の苦しい時間が経ちました。


そして、現在・・・
心配だった息子さんは、立派に働いています。
ニートを心配してくれた父親の友人が、
今の仕事を紹介しました。


優しい性格とイケメンの息子さんは
おばさんのお客さんたちに人気があるそうです。
すでに結婚もしてほしい年齢になりました。


本当に、子供は親の後ろ姿で育つのでしょうか・・・。


『子供が欲しいものは、親の社会的な位置や成功ではありません、

子供が必要とし欲しがっているものは、両親の愛情なのです』

『子供にしてやれる最大の贈り物は、父母の仲が良いこと。父母が喜んで為に生きる姿です、父母の後ろ姿で教えます』

『父母が直接教えるのではなく、学校で習うものでもありません。

子供のために献身的に真の愛の生活をしている父母の姿を見て、体恤して悟るのが子供です』

~韓鶴子~