天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

ウサギはなぜカメに負けたのか?


「ウサギはなぜカメに負けたのか?」という興味深い話を、
四代目、三遊亭圓歌(落語家)さんが手記に書いています。


彼が昭和62年、
林家こぶ平さんと一緒に真打に昇進した日の事です。
二人がいる部屋にマスコミが押し寄せたそうです。
ところがフラッシュを浴びたのはこぶ平さんだけ。
圓歌さんには誰も見向いてくれなかったそうです。


こぶ平さんは落語界のサラブレット
自分は田舎育ちの駄馬


悔しくて、泣きながら外に飛び出したそうです。


すると、偶然にも養田実社長さん
(ジュポン化粧品本舗 故養田実社長)に出会ったそうです。



「歌さん、浮かぬ顔してどうしたんだ」と聞かれ、
事の訳を話したそうです。


すると、養田社長さんは、こんなことを言ったそうです。
「ウサギとカメの童話があるだろう。
ウサギはどうしてのろまなカメに負けたのか言ってごらん」


圓歌さんは答えました。
「ウサギはいつでも勝てると油断があった。
人生は油断してはいけないという戒めです」


養田社長は、それは零点の答えだと言って
次のように言いました。
「カメにとって相手はウサギでもライオンでもよかったはずだ。
なぜならカメは一遍も相手を見ていないんだよ。
カメは旗の立っている頂上、
つまり人生の目標だけを見つめて歩き続けた。


一方のウサギはどうだ。
絶えずカメの事ばかり気にして、
大切な人生の目標をたった一度も考えることをしなかった。


君の人生の目標は、こぶ平ではないはずだ。
賢いカメになって歩き続けなさい」


更に続けて、
「どんな急な坂道であっても、止まっては駄目だよ。
苦しい時には、ああなんと有り難い急な坂道なんだ。
この坂道は、俺を鍛えてくれているではないかと、感謝しなさい。
有り難いというのは、難があるからありがたいんだよ」


圓歌さんは、この一言で、迷いが吹っ切れたそうです。
自分の人生の目標に向かって黙々と歩き続けよう
と思ったそうです。

イソップ物語「ウサギとカメ」の教訓にはいろいろありますね。


自信過剰で物事に取り組んではいけないということ。
コツコツと真面目に努力すること。
競争相手ではなく、ゴールを見ること。


『恵まれない境遇にいても精進を続け、

自分にできることをやろう』


『明確な目標設定、それを意識し続ける事、

最後までやり抜く事』


『もっとも偉大な能力とは、

自分自身に打ち克つ能力である』稲盛 和夫


『競争相手は昨日の自分。

昨日の自分を超えてゆけ!』

参考:
・「生き方の教科書」(致知出版社)