孫たち、娘たちと一緒にレストランで食事をして、
会計を済ませたとき。
レジ前の私の後ろから３歳の孫の大きな声がしました。
「ごちそうさまでした！」

レジの定員さんも思わずニッコリして、
「ありがとうございました」と挨拶を返してくれました。

店から出て歩きながら、
「偉いね～～」と孫の頭をなでてあげると、

娘が「お約束したんだよね～」と、３歳の息子に言いました。

「エッ？何をお約束したの？」と私が聞くと。

今月４月から幼稚園の年少さんになった孫と娘は、
基本的な挨拶は、きちんとできるように約束したそうなんです。

「おはようございます」「こんにちは」
「ありがとうございます」「どういたしまして」
「ごめんなさい」「いただきます」「ごちそうさまでした」
「さようなら」「おやすみなさい」

娘の話では、
4月に入園したこの幼稚園の入り口玄関の床に、
★星のマークが描いてあるそうです。

＜幼稚園の玄関の床に描かれている★印＞

園児たちは、登園降園のとき、
その★星のマークの上にきちんと立って、
「おはようございます！」「さようなら！」
の挨拶をするのだそうです。

幼い子には遊び感覚、ゲーム感覚で
躾をすると良いと聞きますが、
きちんと立って大きな声で挨拶させる、
この「★印」はとても良いアイデアです。

ところで、
お亡くなりになった俳優の高倉健さんの
「挨拶」について印象的な話があります。

ANAの客室乗務員（CA）として１２年間在籍していた、
松澤萬紀さんが、”気がきく１秒間の習慣”について、

魅力を感じるお客様は、
きちんと挨拶してくださるお客様だと書いています。

ANAのファーストクラス担当のCAさんが、
高倉健さんに「ご搭乗ありがとうございます！」
と挨拶したところ、

高倉健さんは、わざわざ席から立ち上がって、
「こちらこそありがとうございます！」と、
丁寧に挨拶を返しくださったそうです。

ANAには、
『小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に』
という言葉があるそうです。

たった１秒の挨拶のために、
席から立ち上がった驚きの行動！
高倉健さんの誠実さが目に見えるようです。