天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

義母を天国に送って


義母を世話して苦労してきた義姉が喪服を買う夢を見た。
「お母さんの霊界への出発が近づいたかもしれない」
私は主人に伝えた。


それから3日後の3月1日朝、義母は91歳で他界した。


私達家族が母の元に駆けつけたとき
すでに母には綺麗に化粧も施され
美しい着物に着替えて静かに眠っていた。
「おくりびと」が、母を美しい姿にしてくださったらしい。


両親は信州に生まれ育ち、 お二人の苦労が
息子3人、孫6人、ひ孫14人の幸せな形になった。


91年の生涯をただひたすら
子孫の幸せと健康を祈って生きてきた。
末っ子の主人が人一倍、可愛がられた。


通夜の夜
私と主人と義父の3人だけが、
母と最後の夜を共にした。


母といられる水入らずの最後の時間。
線香の灯を絶やさないように母の傍らで
93歳で一人になってしまった父を慰労し、
明け方まで3人で話した。


父は母との思い出を泣き笑いしながら語った。
「写真だけ見せられて結婚を決めたんだよ」
「我慢強い女だったよ、だから二人で頑張って来れたよ」
「本当によく頑張ってきたなぁ」
「最後の最後に、ひ孫を抱かせてあげたかったよ」
「これから自分は一人で頑張っていくよ。
だから心配しなくていいよ」
「まだまだ長生きするよ」



夜が明けようとする時間に私は母と静かに会話した。
「私達家族の幸せは、みんなお母さんの苦労のおかげよ」
「お母さん、本当に長いことありがとう」
「立派な主人を産んでくださってありがとう」
「いつも理解し、許してくださってありがとう」
「何にも出来ない嫁だったけど、可愛がって下さってありがとう」



母のお棺を抱くと、涙がポトポトと落ちた
そんな私達の身体を母は抱きしめて微笑んでいるように感じた。                   


(2010年03月11日記) 


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2022年3月1日は義母の13回忌。
あの日の出来事も昔話になってしまった。
あっという間に12年が経て、ひ孫の数は倍になったよ。


「お義母さん!
いつも私たちの傍らで守ってくださってありがとう」