天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

幸せ色に染めて

「相談したいこと、あるんです・・・」


深刻な顔というより、むしろとても嬉そうな顔で
30代半ばの韓国人男性が言いました。

彼は、次のようなことを言ったのです。


「自分は、もっと人格を成長させたいんです」
「会社を3カ月ほど休んで、お寺か山に籠り修行したいです」
「お釈迦様や賢哲達もそうしたでしょう?」
「自分が変わったら、妻も子供もみんな幸せになります」
「会社にもプラスになります」
「自分の一生の内に、3カ月は価値あることだと思います」


韓国では、一般の人もお寺に籠って、
成長の為に修行したり
受験勉強などをするそうです。


「そうなんですか・・・なるほど素晴らしいですね~」


彼の話をしばらく聞いていましたが
既に彼の決意は石のように固く、

私に同意を求めたいのか、聞いてほしいのか。


しかし・・・
彼は、この修行を日本ですると言う・・・
彼の言いたいことはよくわかるのですが
会社はOKしたの? 
妻は何と言ったの?

家族はなんと言ってるの?


「妻は反対です。
会社には、これから相談します。
このことで会社を首になったら、

それも私の人生ですから…」


ところで・・・
人格の成長、心の成長?
いったいどこで、どうやってするの?


人格成長を山に籠って成す・・・
それもたった一人で成す・・・
まるで仙人のようです。



家庭は愛の学校。
最高の愛の訓練所。

人作りの基礎がなされるところ。


夫婦は互いの人格成長に責任があり、
互いにぶつかり合って擦れ合って、

丸く磨かれるといいます。

金平糖も缶の中でぶつかって擦れ合ったら、
丸い飴になってしまいます。

こんな言葉があります。


「どんなに立派な業績や地位、名誉、財を築いても、
たった一人の伴侶や家族を愛せない人は、
成功者でも人格者でもない」


「成長する為には現実を回避するところからは生まれない。
今の現実に感謝のないところに幸福は訪れない」

     
私は黙って彼の話を聞いていました。
今の彼には何を言っても無駄。


もし、言ってあげるとするなら・・・
「子供さんたちをしっかり抱きしめてあげてね!」

その後の彼がどうしたか気になっていました。
数週間後、彼が報告にきました。


「あの考えは、もうやめました!
妻が5人目の子を妊娠したんです!」


満面笑顔の彼は幸福色に染まっていました。
幸せな人はどこまでも幸せなんですね・・・・。