天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

僕は、勉強できないけれど・・・。


冬季五輪北京大会が2月4日に開幕され、
コロナ厳戒の中、熱き闘いが開始しました。


我が家では、2月1日から、
孫たち(長女と次女の息子)の中学受験
緊張の闘いが始まっていました。


一人は、3校を受験して、第一希望を含めた2校に合格
ところが、一緒に頑張っていた、もう一人の孫は
一校だけに狙いを定め、一発狙いしましたが
そこが不合格になってしまったのです。


しかし、諦めずに同じ学校の2次試験に再度挑戦・・・、
しかし、不合格・・・。
これで諦めるのかと思いましたが、
「三度目の正直ってこともある」と、
諦めずに3回目に再々挑戦したのです。
しかし・・・、「二度あることは三度ある」
ことごとく蹴落とされてしまいました。


「これは、神様の配慮かもしれないよ」
娘が自分を納得させるように言いました。


3度目の合格を心待ちしていた孫の担任の先生から
合否の発表がなされた夜、娘に電話がありました。


不合格を知った先生は、とても残念に思って
以前から孫に受験を勧めていた学校を
すぐに受験するようにと、娘に言いました。


しかし、意気消沈してしまった孫は、
誰の言葉にも耳を貸しません。


試験は2日後に迫っていました。


レジリエンスという言葉があるけれど
願わくば、頑張ってきた子には挫折感を経験させたくない
これが大人の本音かもしれません。


先生は、学校で本人と話してみるとおっしゃって
放課後、孫を学校に残して面談をしてくださったのです。
「そこの学校にご縁があるかどうか試してごらん」
面接試験もあるからと、面接の練習もしてくださったのです。
孫をどのようにして発奮させたのか不明ですが、
それにしても、先生の一言って凄いです。


父兄の間では「金八先生みたいだ」と言われている先生。
孫の背中を押してくださった“金八先生”に感謝しました。


受験当日の朝、
学校説明会や下見もしていない学校の校門まで、
孫を送って行きました。


得体のしれない巨大に立ちはだかるようなこの中学校に、
孫は本当にご縁があるのでしょうか・・・。


試験会場に向かう孫の背中に向かって、ただ祈るだけ。
誰も、孫に声をかけられませんでした。
どんな言葉も風に舞う落ち葉のようで
孫には必要ないと感じました。


この日、北京オリンピック3日目の2月6日夜、
小林陵侑選手がスキージャンプで
24年ぶりの金メダル獲得
日本初の金メダルが決まりました。
日本中に「すごい!」「おめでとう!」の嵐が吹き荒れた
その少し前の時間に「孫の合格」を知りました。

「諦めなくてよかったね!」
「合格おめでとう!」

合格を知った先生が飛び上がって、
喜んでくださったそうです。


面接の練習の時に“金八先生”から
孫がもらったアドバイスの言葉は


「僕は勉強できないけれど、
他の事で頑張ります!」


面接でのこんな言葉が合格を決めたのでしょうか。ヽ(´∀`)ノ


孫は、確かに学力は足りないかもしれませんが、
勉強以外の運動とゲームが得意。
徒競走では学校で一番の記録を持っているとか。


虫や魚を捕まえてくるのが得意で、
ギョッ!とするような様々な生き物を家の中で飼育し、
「生物学者になるの?」と、からかわれています。


他人と比較したりせず、思いやりがあり、
遊び友達もたくさんいます。
何事も嫌だと言わないから、
学校生活でも頼りがいがあるらしいです。


このような面白い個性的な小学生を
測るモノサシはあるのでしょうか。


“金八先生”はそのモノサシを持っていたのでしょう。


「決して諦めない」
「七転び八起き」


孫の受験と北京五輪を通してまた一つ、
感動させられました。