天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

ありがとうの魔法


朝の新聞、一番最初に読むところは
「朝の詩」と「朝晴れエッセー」
購読者の方々が投稿した詩とエッセーです。


1月16日の新聞に、
こんな素敵な詩とエッセーがありました。
二編を紹介します。


『ありがとうの魔法』 

(岡田圭子さん:70歳 滋賀県栗東市)

                                                    うちのおばあちゃん

百一歳

何をしてあげても

ありがとう


食事を作っても

ご飯を口に運んでも

ありがとう


着替えを手伝っても

ありがとう


手を拭いてあげても

ありがとう


ありがとうの魔法で

私の心は

幸せ色

101歳のお母様を70歳の娘さんかお嫁さんが
お世話をしているんですね。
仲の良い優しいお二人の笑顔が見えるようです。


何にでも「ありがとう」って言えることは素敵です。
私も、そんな風に歳をとりたいです。


次は・・・
86歳の浜田亘代さんが介護施設に入所を決断したというエッセーです。

『気まま』

(浜田亘代さん:86歳 兵庫県川西市)

                                                  昨年暮れ、決心した。

今春から介護施設のお世話になろうと。

昨秋、右肩を痛めた。

右がダメなら左手でと、そうは簡単にいかない。

箸は右手でと幼時にたたき込まれたおかげで、

左手の方は、知らぬ顔である。

ラップが切れない。

やたら回転してフィルムの流れを作る。

                                                   ペットボトルの栓は、

回せるものなら回してごらんとばかりにビクともしない。

独り暮らしの気ままも頓挫をきたした。

子供達2人は空き部屋もあるから、

いつでもおいでと申し出てくれている。

それぞれのつれ合いたちも口をそろえて

歓迎の意を表している。

                                                     が、子供たちも、そろそろ定年退職の年を迎える。

これから夫婦で旅行にも行けるし、

趣味に浸ることもできるのだ。

私自身も寝たいときに寝て、

食べたい物を食べ、

の気ままな生活を離れがたいし、

この年齢では夜中の病変も不安だ。

                                                     近ごろは、やたら高い入所金の必要な施設ではなく、

庶民の年金でまかなえる、

いわば介護つき賃家という形態の施設が各所に作られている。

                                                      これだ!

先のことを思い煩うことはない。

規則を守って、気まま生活を送ればいいのだ。

どういう私の生活を築き上げていこうか?

と春が待たれる。


現在、グループホームに入所している母(92歳)                     元気に暮らしていますが、                                        ここ数年で認知も進み、
私以外の家族や親族の顔を忘れてしまいました。


彼女は昔から誰にでも挨拶し親しく会話もできる、
そんな気さくさは今でも変わりませんが・・・


楽しくおしゃべりしてたのに・・・
しばらくしてから彼女が言いました・・・
「あなたは誰?」w(゚o゚)w


かれこれ5年前・・・
20年以上、4世代の大家族の仲で一緒に暮らしてきた母を
介護施設グループホームにお願いするしないで悩み、
結局、母を施設にお願いすることになりました。
それは大きな決断でした。


家族と離れ、介護施設にお世話になると決めたときの
母の気持ちはどうだったのだろう。


ふと、そんなことが気になりました。