エチオピアの子供たちに平和と希望を
「エチオピアの子どもたちに夢を
~第3回エチオピアチャリティーコンサート~」に
今年も行ってきました。
主催は日韓・エチオピア友情の会、
後援は駐日エチオピア大使館でした。
コンサートの第一部は、
エチオピアの国歌斉唱、
エチオピア全権大使の祝辞、
民族衣装をまとった民族舞踊、
そして「コーヒーセレモニー」などが紹介されました。
2部のコンサートでは
ピアノ演奏、声楽、バイオリンとフルートの演奏など
海外でも活躍しながら、ウクライナ支援も行っている音楽家たちでした。
<コーヒーセレモニー>
実は、72年前の韓国動乱(朝鮮戦争)の際、
当時、エチオピアと韓国には、
知られざる親密な関係があったそうです。
韓国動乱が勅発した際、
国連参戦国16各国の一員としてアフリカで唯一、
エチオピアは6,000人の兵士を派兵しました。
<エチオピア朝鮮戦争参戦兵士>
彼らは1953年、
韓国で捨てられた建物を直して
孤児院を建てました。
前線で闘いながら、
寄付を募って子供たちに食料や物資を寄付し、
物資のみならず、演劇や合唱公演などで、
戦争で疲弊した子供たちの心を癒したそうです。
韓国にはエチオピア軍の参戦記念碑があります。
<朝鮮戦争記念碑>
「日韓・エチオピア友情の会」の
日本在住の韓国人と日本人の有志達は、
エチオピア参戦兵士の尊い犠牲と恩に報いるために
長年、エチオピアの子供たちと家族を支援してきました。
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ところで・・・
現在、エチオピアでは・・・
2020年から政府軍と反政府勢力との紛争によって、
戦闘が再び激化していると言うのです。
地域によっては、
子供の栄養失調や飢餓、
教育などの問題が深刻です。
現地で活動するNGO国際救済委員会(IRC)によると、
最近、女性や子どもたちに援助物資を届けていた職員が
爆発に巻き込まれて死亡。
エチオピア北部では・・・
30万人が家を追われた難民、
700万人が飢餓に直面。
国連やNGOの援助物資が届かず、
多くの人々が食料や医薬品不足に苦しんでいるそうです。
国連のグテーレス事務総長は、
先月の会見で、次のように言いました。
「エチオピアの状況は制御不能に陥りつつある」
国連は何の解決もできないのです。
<エチオピアの飢餓:写真お借りしました>
そして・・・
今現在、世界で起こっている武力紛争(内戦)の数は
56とのこと。
そのうち、高強度紛争はエチオピア以外に、
アフガニスタン、シリア、ソマリア、イエメン、
ナイジェリア、エリトリア、アゼルバイジャンだそうです。
内戦によって犠牲になるのが子供たち。
水や食料を手に入れることが難しく、
安全な住まいや学校、病院などが破壊され、
教育への影響も深刻です。
物資支援と共に子どもたちに対する
保健医療と心のケアも必要です。
紛争という緊急下の支援活動では、
教育支援は後回しのようです。
国際機関やNPO・NGOさまざまな団体が
支援を行なっておりますが、
充分ではありません。
子どもたちはその国の未来に希望となります。
困難と絶望に負けないで・・・
子供たちに愛と光が届きますように・・・。
子供たちに夢と希望が訪れますように・・・
一日も早く希望と平和がもたらされますように・・・。
出典:
・ユニセフ
・外務省
・日韓・エチオピア友情の会