天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

エンディングノートとは?~エンディングノート①~


「終活」「エンディングノート」
こんな言葉を耳にします。


これについて、私の体験をふまえ
2回に分けてお話しします。




親友が癌で逝き7年になります。
夫婦仲がとても良かったんです。


ご主人の命日が3月9日
彼女の命日は同じ年の9月3日でした。
サンキュー(3・9)です。


まだまだ働き盛りのご主人は、
アル中のように酒を好みます。
若いのに認知症も進み、
肝臓癌になってしまったのです。



彼女は、夫のアル中と認知症のダブル介護で、
自分の身体を酷使していました。


時々背中が痛いと言っていましたが、
それは泥酔した夫を抱える習慣からで、
胃癌の末期症状だったなんて
思ってもいませんでした。


やがて、彼女も自分の胃癌を知ることになり、
夫婦は入退院を繰り返していました。



ご主人が亡くなり、葬儀の時・・・
胃癌の手術をしたばかりの彼女は、
食べたり歩くことがやっとでした。




それから5ケ月後・・・
再入院した彼女のお見舞いに行くと。
「痛いよ~痛いよ~」と訴えます。


痛みを訴える彼女の身体をさすりながら、
私は、彼女の気休めの言葉でもいいからと・・・


「痛み止めを打ってもらおうね・・・」


医者は彼女に痛み止めのモルヒネを打つと、
私をチラッと見て、無言で病室を出て行きました。


やがて、彼女が眠りに落ちると、
私も静かに病室を出ました。


それが彼女に会った最後でした。



それから数日後・・・
彼女は誰にも看取られずに、
静かにご主人の元に逝ったのです。


残された家族は、80歳の母親一人。
子供もいない彼女の葬儀
私が準備することになりました。


お葬式をしてあげる・・・
何をどうしたらよいか焦りました。
ところが、私は大変驚かされたのです。




なんと、彼女は・・・
自分の葬儀の詳細を完璧に準備してあったのです。


葬儀社の名前、葬儀のスタイルと費用、
お葬式に招く人の名前と連絡先・・・
自分の遺影から自分の経歴など。



彼女は残された母親が困らないように
彼女ならではの「エンディングノート」
準備して逝ったのです。




おかげで、誰も困らずに
立派なお葬式で送ってあげることができました。


きっと彼女も喜んで自分の葬儀を見ていたことでしょう。