天国への道2

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ナチス支配下を生き延びたボクサー~映画『アウシュヴィッツのチャンピオン』~


先月7月13日、ポーランドで衝撃的なニュースがありました。
ナチスの強制収容所近くで、
8000人分の遺灰を発見したというのです。

ナチス・ドイツ占領下と共産主義時代の犯罪を

調査しているポーランドの国家記銘院は

7月13日、

首都ワルシャワ北方のジャウドボにあった

ナチスの強制収容所近くで、

8000人分の遺灰が埋められているのことを発表しました。


【ジャウドボAFP=時事:7月15日】


そのような時、偶然にもアウシュヴィッツに関連した映画
『アウシュヴィッツのチャンピオン』
見に行ってきました。


舞台は、第二次世界大戦下のアウシュヴィッツ強制収容所
生き延びたボクサーの実話を映画化したものでした。


世界を震撼させたアウシュヴィッツ強制収容所。
恐ろしい環境下で、“ 悪 ”に対抗する
“勇気、希望、同胞愛 ”を描いていました


《ストーリー》

第二次世界大戦中の1940年、

アウシュヴィッツ強制収容所に、

戦前のワルシャワで “ テディ ” の愛称で親しまれた

ボクシングチャンピオン、

タデウシュ・ピトロシュコスキの姿があった。

                                                        彼の左腕には「77番」という囚人番号の入れ墨が刻まれた。

寝床や食事を十分に与えられることなく、

過酷な労働に従事させられていたある日、

司令官たちの娯楽としてリングに

立たされることになる。

                                                     彼は看守やカポ(囚人のなかの統率者)を相手に

数十戦の勝利をおさめる。

                                                         勝利の報酬として得た食料や医薬品は、

囚人仲間に分け与えた

                                                      親しくなった少年や囚人仲間にとっては、

彼の勝利が死の恐怖を打ち破り

生き残るための希望となっていった



主演のピョートル・グロバツキは、
自らの肉体を改造しトレーニングして、
スタントマンなしで過酷な撮影に挑んだそうです。
死の淵に立ちながらも生きることへの


闘志と尊厳を保ち続けた”テディ”を
力強く演じていました。


生きるため、同胞を生かすために、
血を流して闘い、不屈の精神で死線を貫いた”テディ”

血まみれの顔で「チャンピオン」プレートを掛けた姿は
救世主イエス・キリストの姿にダブります。



また、元WBC、WBO世界ヘビー級チャンピオンだった、
ウクライナのキーウビタリ・クリチコ市長は、
今現在、リングではなく戦場で闘っているのです。




マチェイ・バルチェフスキ監督の言葉が印象的です。

「人間の歴史のなかで最悪な条件下で、

彼が戦い、勝利したという事実は、

乗り越えられない障害はない

という希望を与えてくれます。


私たちは皆、

それぞれのリングに立つ戦士なのです。

希望が全て消えそうになり、

最悪の状況に陥ったとしても、

前を向いて戦い続けることの

大切さを思い出させてくれます」



『アウシュヴィッツのチャンピオン』予告編