天国への道2

🌸4世代10人ドタバタ国際家族が幸せな家庭をめざしてどう生きるか? 日々のエピソードや所感を勝手気ままに書き散らかしていきます🌸

ウクライナ民話~てぶくろ~


ウクライナ民話に『てぶくろ』というお話があります。
その民話を題材にした絵本がありました。
(作: ウクライナ民話 絵: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子)


『手袋』のお話はこんなお話です。

雪が降りしきる寒くて薄暗い森で、

おじいさんが手袋を片方落として行きました。

雪の上に落ちていた手袋をネズミが見つけて、

その手袋の中で暮らすことになります。


するとそこに「ぼくも入れてよ」とカエルが、

「わたしも入れて」と、ウサギが、

そして、キツネ、オオカミなどが

次々にやって来ました。


「どうぞお入りください」と、

動物たちは、快く迎え入れていきました。


手袋は次第にぎゅうぎゅうに膨らんで、

今にもはじけそう。

最後には大きなイノシシやクマまでやって来ました!

すると、てぶくろは大きく膨らんで、

動物たちはてぶくろの中で、

互いに寄り添って仲良く過ごしていました。


そこへ、おじいさんが手袋を探しにもどってきました!😮



ウクライナ民話~てぶくろ~


エウゲー二ー・M・ラチョフは1906年ロシア生まれ。
『てぶくろ』の発表は1950年。
日本での出版は1965年。


ラチョフはスターリンの独裁政治の目撃者でもあり、
絵本の中の動物たちにウクライナの民族衣装を着せることで、
ウクライナ民族の姿を映し出そうとしたようです。
しかし、それはとても危険で勇気がいることのようでした。


今のウクライナとロシアにリンクします。


いったい、ラチョフは何を言いたかったのでしょうか?


日ごろは争い合う動物同士も、
乱暴な動物も手袋の中では誠実で、
みんなで一緒にいると暖かいのです。
貧しくても寄り添って、助け合って
手袋の中では仲良く幸せに暮らしていました。


たかが絵本、されど絵本。


3歳の孫に読んであげると・・・。
「なんで大きな熊さんが入れるの?」


これは私の勝手な解釈ですが・・・。
おじいさんは・・・「神様」
おじいさんの手袋は・・・「神様のふところ」


どんな人もどんな人種もどんな民族も
神様の懐の中では、
自由、平等、平和なのです。
誰も楽しく幸福に生きることができるのです。
共に生き、共に栄え、共に幸福になれるのです。


ウクライナとロシアが、
いいえ、世界中の人々が、地球星が
神様の愛の懐の中で
平和で平等で幸福に暮らせますように・・・。


70年前に、ラチョフはこんなことを願ったのかもしれません。